ハッピーエンドを皆に
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“愛してる”
それはあたしが、一番聞きたかった言葉。
『リボーン…本当、なの?』
「…あぁ。」
『でも!!』
でも
だったら
どうして
『どうして…っ、急に冷たくなったの?あたしが…いらなくなったんじゃ…』
「ナマエ。」
あたしは、リボーンの声で黙った。
「任務の内容を言うから、よく聞け。」
『…はい。』
「…ボンゴレ10代目のいる中学に転入し、10代目の部下となりそうな奴らに嫌われる事。
殺意やマフィアとしての殺しの快感を覚えさせる。
この事は極秘であるので、リボーンとも一切関わってはいけない。」
「獄寺君が訳した通りだ…」
『そんっ…なっ…』
あぁ、あたしは何て馬鹿なんだろう。
任務でリボーンとは関わってはいけないのに。
『あぁぁ…あた、し…』
あぁ、あたしは…
『取り返しのつかない間違えをするところだったの!?』
あたしの中では
リボーンを殺して
あたしは冷たい笑顔でいて
屋上が血に染まって
あたしはリボーンの体を抱いて
屋上から…リボーンを捨てて…
そんな、最低な事が考えられていたのに。
リボーンはあたしを思ってくれていたの?
『い、や…リボーン…ごめん、なさい…』
―ダッ―
「っ!!」
あたしは屋上のフェンスに向かって走った。
あたし、もうリボーンの事を好きでいる資格なんてない。
生きている資格も…
「ナマエ!!」
―ガシッ―
『っ、離してください!!』
あたしに追いついて、あたしを捕まえたのは山本武だった。
フェンスまでもう少しだったのに…
『あたしはいつも自分の事しか頭になかった!!何がリボーンを愛してるだ!!所詮、本当に大切なのは…っ』
涙が、溢れて止まらない。
こんなに醜いなら、早く死んだ方が良い。
「ナマエ…俺、さ…俺も、ここで前に死のうとしたんだ。」
『え…』
「山本…」
10代目を見ると、悲しそうな顔をしていた。