バッドエンドを貴方に
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『リボーン…一人になんて、させないからね。』
あたしは、リボーンを抱き締めて銃を拾った。
―ギュッ―
「…ねぇ。何するの。」
雲雀恭弥が、後ろからあたしのセーターの裾を握った。
『雲雀恭弥…あたしは、リボーンとずっと一緒にいるだけですよ。』
「その赤ん坊…もう死ぬよ?」
『そうですね。いそがなきゃ。』
「…死ぬつもり?」
『……』
「そんなの…許さないよ。ナマエを殺すのは、僕『雲雀恭弥。』
あたしは、雲雀恭弥の顔を見た。
目の前にいる雲雀恭弥は、いつも通りの鋭い目つきであたしを睨んでいる。
『あたしは、雲雀恭弥に沢山助けられました。皆、本当はとても良い人達で、これが任務じゃなければな…って、いつも思ってた。』
「…だったら、これからも此処に居れば良いんじゃないの?」
『それは…あたしの願いだった。』
任務が終わって
皆が“なんだぁ”って言いながら笑って
リボーンも、あたしも笑ってて
手を伸ばせば助けてくれる仲間が出来て
一緒に登校したり、一緒にお昼を食べたり、授業サボったり。
時には喧嘩もしたり。
楽しい…そんな何気ない生活が来る事を、何処か期待していた。
『でも…』
「…何。」
『そんな毎日も、リボーンが居ないんじゃあ…何も感じないんです。』
あたしは雲雀恭弥に軽く頭を下げて、屋上のフェンスへ近付いた。
フェンスを飛び越えて、ギリギリの所に立つと、生徒達は体育や…授業を受けていた。
「ねぇ。」
『…はい。』
雲雀恭弥を見ると、こっちに来る様子もなくて、ただあたしを見ていた。
「今…幸せなの?」
『……』
幸せ?
そんなの、決まってるじゃないですか。
『これまでにないくらい、幸せです。あたしがリボーンを殺して、リボーンはあたしを殺してくれるんですから。』
ギリギリで息をするリボーンに、銃を握らせてあたしの胸に銃口を押し付けた。
『リボーン…撃てる?』
「ハッ…な、めんな…後悔、しねぇのか?」
『しないよ。リボーンと一緒なら。』
「…そうか。」
リボーンは、両手で銃を握った。
―バァンッ―