バッドエンドを貴方に
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―バンッ―
屋上の扉が、勢い良く開いた。
あたしは、ゆっくり扉の方を向いた。
『っ、雲雀…恭弥。』
「さっきの音、何?」
あ。先輩って呼ぶの忘れてた。
それよりも、雲雀恭弥はリボーンの銃声を聞いて駆け付けたのかな。
「…それ、赤ん坊じゃない?」
『…はい。あたしの、愛した人です。』
「……」
リボーンは、ゆっくり呼吸をして、あたしを見た。
「良いか、ナマエ。任務の、内容…は、こうだ。
ボンゴレ10代目のいる中学に転入し、10代目の部下となりそうな奴らに嫌われる事。
殺意やマフィアとしての殺しの快感を覚えさせる。
この事は極秘であるので、リボーンとも一切関わってはいけない。」
「…どういう事?」
『…そんなっ』
あぁ、あたしは何てミスを犯したんだろう。
任務内容に、リボーンに関わってはいけないと書いてあるのに。
『い…や…』
「ゴフッ!!…ナマエは、いつも…」
『嫌だよ、リボーン…』
「任務を、甘く見る癖がある」
『リボーン!!』
「だから…雲雀と此処で戦った時…鉄パイプを…」
『っ!?まさか、あれ…リボーンが置いたの?』
「ハッ…まぁ、バレて…手助けできなくなったけどな…ゴホッ、ゲホッ!!」
リボーンは、口から血を吐いた。
『いや…嫌だ、リボーン!!死なないでよ!!』
あぁ、あたしは何て馬鹿な事をしているんだろう。
何て、愚かな事を言っているんだろう。
「その傷じゃ…死ぬよ。」
「ゴヒュ…ヒュー…」
『……』
答えられないリボーンのかわりに、雲雀恭弥が答えた。
『…め、なさい…ごめんなさい、リボーン!!』
貴方の愛を、信じきれなくてごめんなさい
あたしは、いつも自分の命の事しか考えてなかった。
リボーンに殺されるって考えた時、裏切られた事への怒りよりも殺される事への恐怖が大きかった。
あたしは、自分勝手な女だ…
リボーンは、あたしの事を愛してくれていたのに