愛しい人
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「ナマエ、鞄を勝手にあさった事は謝る。でも、この写真の説明をしてほしい。」
山本武がそう言うと、10代目と獄寺隼人も真面目な顔をしてこっちを見た。
『それは…』
迂濶だった。
写真が入っているのに、何であたし持ち帰らなかったんだろう。
「ナマエ、ちゃん…もしかしてリボーンと同じマフィアなの…?」
『っ、ち…違う!!!』
「じゃあ、何でこんな写真があんだよ!!」
『それはっ…』
獄寺隼人の問いに、すぐに答えられなかった。
「ナマエ、何を隠してんだよ?」
『……』
そうだ、何隠してんだろ…あたし。
『その、写真は…』
言っちゃえば良いじゃない。
何で、隠す必要が…
『た、たまたま公園にいた赤ん坊と撮っただけだからっ…その子が誰だかも知らないし…』
「ナマエちゃん…」
あぁ、あたしは馬鹿だ。
まだこんなにリボーンを愛しているなんて
『そ、そんな所に入れっぱなしだったんですね。』
―バッ―
「っ。」
山本武から、写真を奪い取った。
『だから、この写真がどうしたってわけではないんですよ。』
―ビリッ、ビリリッ―
「っ、ナマエちゃん!?」
写真を、原型が残らないくらいビリビリにした。
『用はそれだけですか?』
「……」
「…うん。」
「これ、鞄…」
山本武があたしの前に鞄を差し出した。
『いらないです。適当に捨てておいてください。』
あたしは、それだけ言って3人の前から立ち去った。
学校の鞄なんか、もう要らない。
この任務も時期に終らせる。