愛しい人
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真実を知りたい
貴方の愛を知りたい
あたしの居場所を知りたい
貴方にとっての“あたし”を知りたい
全てを知るのが、怖い。
『…うっ。』
体の痛みで、目が覚めた。
時計を見ると…
『10時45分…10時っ!?』
ガバっと起きて、窓を見れば、すっかり晴れていて。
あぁ、あたし遅刻じゃん。
『学校…行きたくないなぁ…』
行ったところで、どうするの?
また殺されかけなきゃいけないの?
『…駄目。』
学校に行かなくちゃ。
任務放棄って事にだけは…されたくない。
『んーっ。良い天気。』
流石にこの時間じゃあ、並盛生徒もいない。
あたしは急ぐ事もなく、ゆっくり学校へ向かった。
「…で?何で遅刻したの。」
『…ごめんなさい。』
のんびり…校門前に着いたら、雲雀恭弥が待ち構えていた。
「僕が聞いてるのは謝罪の言葉じゃなくて、遅刻した理由なんだけど。」
『えっと…ね、寝坊しまして…』
雲雀恭弥から出る、怒りのオーラが痛い程わかる。
「ふぅん。」
ふぅん。って…
聞いてきたのはそっちじゃないの。
「姿がなかったから、死んだのかと思ったよ」
『……』
「僕が咬み殺すのに、勝手にくたばらないでね。」
『…どうして、あたしをそんなに殺したいんですか?』
「…さぁ?後始末…かな。」
『っ!!』
「遅刻した罰は…放課後のトイレ掃除でもやってもらおうか。」
『……』
「じゃあ、逃げないでね。」
そう言って、雲雀恭弥は先に校舎へ向かった。