戦いの幕開け
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『あんにゃろう…女相手に思いっきりやりやがって…』
ちょっと食欲が失せた。
『……最悪。』
殺られる前に殺る。
それがマフィア世界の決まりなのに、今のあたしは何も殺れない。
でもあたし、元々人と付き合うのって苦手だしなー。
同い年と話す事って最近全然なかったし。
まぁ…これから起きるのはイジメだろうけど。
―キーンコーンカーンコーン―
『ゲゲッ。結局食べられなかったし…』
まぁ…またサボっちゃえばいっか。
また屋上に来てサボろうとした…
―ガチャッ―
「やぁ。もう授業は始まってるけど何しに来たの?」
『…そちらこそ。』
また会ってしまった。
学ランをはおった風紀委員。
「僕はこの町の秩序だからね。」
『……それって、強いっていう意味?』
コイツ…本当にただの中学生?
隙がないよ。
「君、本当に中学生?」
『偶然ですね。あたしも今、アナタの事をそう思いました。』
「さっきも気絶しなかったし、随分鍛えられてるんだね。面白い…咬み殺したくなるよ」
―グチャッ―
「!!」
『あぶなっ。』
いきなりトンファーで頭を狙われたから、さっきの弁当で盾にした。
あーあ。
あたしの弁当…
「……」
『あれ?風紀委員さん?』
―バキッ―
『がっ!!』
「血で汚れるのは好きだけど、この汚れは嫌いだよ。」
弁当を潰した時に跳ね返ってかかった具が気に入らないらしい。
「覚悟してね。救急車は呼んであげるから。」