一年
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10月に入った途端、急に寒くなった。
朝、布団からでるのが辛い。
「おはようシャーリー!」
「おはよう。外寒かったね。」
教室に入ると、暖かい空気が全身を包んだ。
寒かった所から暖かい所へ来たので、鼻水が垂れそうになる。
「もうすぐで冬だね。」
昼間はまだ暖かいが、朝と夜は上着が必要になってきた。
買い物に出ると、冬服が並んでいる。
「私、この前可愛いコート見つけちゃって、つい買っちゃった!」
「本当?今度見せてね。」
シャーリーはスタイルが良いから、きっと何でも似合うだろうな。
「あ、おはようルル!」
ルルーシュが来たらしい。
一応振り返る。
「おはよう。」
「ルルーシュ…随分厚着だな。」
ルルーシュはコートを着て、マフラーまで巻いている。
「今朝は寒かったからな。」
「お前此処に住んでるくせに、廊下を歩く程度も耐えられないのか。」
「黙れ原始人。」
「げ、原始人!?」
何て失礼な奴だ!
今の気温でこんな厚着するなら、これから迎える冬をどう過ごすんだ!
デリケートな野郎だな!
「みんなおはよう。」
「あぁ…おはようスザク。」
枢木スザクも来た。
ルルーシュの格好を見て驚いている。
「ルルーシュ、風邪?」
「いや、今朝は寒かったからな。」
「寒い?大分涼しくなってきて、過ごしやすいけどなぁ。」
何だこの2人。
体感温度に差がありすぎだろ。
「ルルーシュは単に貧弱なだけだ。骨と皮膚しか無いんじゃないか?」
「お前は…女の方が寒がりだろう。俺より寒がらないなら、女じゃない!」
「え……(ガーン)」
「ルルーシュ!シャーリーがショック受けてるだろ!私が貧弱なだけでしたって謝れ!」
「俺は貧弱じゃない!」
「そこは否定させない!」
軍で鍛えている枢木スザク。
テロ活動で鍛えている私。
水泳部で鍛えているシャーリー。
その3人からしたら、ルルーシュは貧弱だ。
「ルルーシュはもうコート着てるのか。僕はまだ寝るときパンツとシャツだけなのに。」
「薄着すぎる!おかしいぞスザク!」
「おかしいのは君だよ。今からそれじゃあ、真冬はどうするんだい?」
「制服の中に重ね着をしてだな…」
ルルーシュと枢木スザクが熱論を始めそうなので離れる。
廊下は少し冷えた。
「あ、おはようカレン!」
「おはよう。」
カレンに抱きつく。
制服が冷たい。
「寒かった?」
「丁度良い気温だったわ。」
あぁ、枢木スザクと同じ事言ってる。
流石体育会系だな。
(カレンの手は暖かかった。)