オレンジ畑から
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ゼロレクイエムの後。
私やC.C.、あとルルーシュはひっそりと暮らして行くことになった。
しばらくは野宿のように生活していたけど、今日はルルーシュにあるところに連れて行かれた。
「ここが今日から暮らす家だ。ずっと、というわけにもいかないがな。」
「どうしたの、この家。」
「ジェレミアが用意した。」
ルルーシュに案内された場所は、オレンジ畑のそばにある、小さな家だった。
暮らすのには問題ない。
すぐ近くにも家は無いので、近所を気にする必要も無い。
「ジェレミア?まだあいつ居るんだ。」
「改造人間だからな。あいつも長生きするんじゃないか。」
じゃあ、ジェレミアともこれから過ごすのか。
嫌だな。
「ナマエ。」
「え?」
呼ばれた声に、驚く。
振り向いて、もっと驚いた。
「アーニャ…?」
サーっと血の気が引く。
私達は敵対して、戦った者同士だ。
しかも、私とルルーシュは大勢の前で殺されている。
それなのに、生きているなんておかしい。
「え、え、なんで…」
「ナマエ?」
「え、ルルーシュ、どうしよう。アーニャがいる」
「あぁ、アーニャは仲間だ。」
「それ先に言ってくれない!?ギアス発動してるのに、心臓バクバクしたんだけど!?」
改めて、アーニャを見る。
どうして仲間なのかとか、そんなことは後回しだ。
「アーニャ、無事でよかった。あと、アーニャかわいい。」
「さっそく抱きつくなこのチビ!!」
アーニャに抱きついたら、ルルーシュに剥がされた。
「え?アーニャ、自分の意思でジェレミアについて来たの?」
「うん。」
「何でまた…」
久しぶりのシャワーを浴びて、私とアーニャ、それと私より先に着いていたC.C.の3人でお茶にしていた。
驚く私に対して、C.C.はそれ程表情は変わらなかった。
なんとなく、想像出来ているのかな。
「思い出したの。」
「思い出した?」
「私は、記憶を封印されていた。それをジェレミアが解いてくれたの。」
「それって…」
ギアスだ。
あいつには、それくらいの能力しかないからな。
「アーニャといったな。ここに居れば、仲間の元には帰れない。いいのか?」
「いい。」
意外と、あっさり決めるね。
そう言おうとしたけどやめた。
アーニャ、ちょっと頬が赤い?
「アーニャ…まさか…」
「……」
「ふふっ。そういうことか。」
まさか、ジェレミアを好きになったの?
そんなこと聞かなくてもわかる。
本気だ。
アーニャも女の子だ。
男を好きになるのは仕方ない。
当たり前の事だ。
でも、でも…
「何でジェレミアなのー!!」
「ナマエはオレンジが嫌いだからな。」
私達5人の、奇妙な生活が始まった。