忘れた少年(ライ・スザク)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
学園祭の日。
ナマエとカレンは現れた。
僕の命を、狙いに。
でも僕は、ユフィのようにナマエとカレンを許せた。
説得し続けよう。
ユフィが言っていたように。
いつか、ナマエと分かり合えるように。
「枢木スザク。生徒会って、全部で何人?」
学園祭の最中、ナマエが僕に変な事を聞き始めた。
「えっと…会長と、ニーナ…リヴァルにシャーリー、あとルルーシュやナナリーに、ナマエとカレンと僕で…9人かな?」
すると、ナマエは少しだけ悲しそうな顔をした。
「そう…お前も、忘れたんだね。」
「え?」
忘れた?
今日のナマエは少し変だ。
何か、あったのだろうか。
誰を、忘れた?
そして学園祭の日、ユフィは動き出した。
「私、ユーフェミア・リ・ブリタニアは…富士山周辺に、行政特区日本を設立することを宣言致します!」
ユフィがずっと、ずっと考えて出した答え。
僕は、出来る限り協力したいと思えた。
この計画なら、ナマエとも分かり合える。
僕達は、もう争う理由が無い。
でも、その明るい筈の明日は儚く消えた。
行政特区日本を宣言したユフィは、式典当日に死んだ。
ゼロに、殺されたんだ。
側には、ナマエもうずくまっていた。
ユフィに、撃たれたのだろうか。
でも僕は迷わずユフィを選んだ。
僕はユフィの騎士で、ナマエの敵だから。
ユフィも、僕にとって大切な女性だったから。
不思議な少年は、ギアスの力だと僕に教えた。
ゼロがギアスを使い、ユフィに…日本人を殺させたんだ。
ゼロは許せない。
僕は絶対、ゼロを殺す。
最初は、ナマエだけは許すつもりでいた。
ナマエはユフィに撃たれていたし、ゼロに騙された被害者だ。
ナマエと分かり合おう。
手を取り合おう。
ナマエは僕を好きなんだ。
だから、僕がナマエを助けてあげよう。
「枢木スザク。お前は何か勘違いをしている。」
「…え?」
ナマエは僕に銃を向けて、ルルーシュを守っている。
「私はカレンや他の黒の騎士団とは違う。」
違う?
どういう事だ。
「私はゼロの正体も、ギアスの事も最初から知っていた。」
「…何?」
「ルルーシュがギアスを手に入れた瞬間も、ゼロになった時も…私は知っていた。」
手が震える。
ナマエは今、何を言っているんだ?
「シャーリーのお父さんの事だって、ユフィの事だって……私は知りながら、手を貸したんだよ。」