忘れた少年(ライ・スザク)
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「ナマエなら今、アジトで元気にやってるよ。」
ライは平然と僕に告げた。
目を見開いて、ライを見る。
まさか、ライまで…
「言っただろ?僕達は、特別だと。」
「っ、ライ!!君まで…っ」
「ナマエを殺さないでほしい。」
「何をっ」
ライが真面目な顔をする。
僕の気持ちは、どうしたら良い。
こんなにも、苦しいのに!
「ナマエは黒の騎士団という立場を分かっていながら、スザクを好きになった。」
「!」
「頼む。分かってほしい。」
僕は、俺は――…
「少し、考える。」
―――…
「そう…ナマエ、学校に来ないのね。」
皇室で、ユーフェミア様……いや、ユフィに相談した。
騎士の立場である僕が、こんな私情を入れるのは良くないけど。
でも、ユフィが決める事でもある。
ユフィは僕より先に、ナマエの正体を知っていたから。
「はい。やはり、指名手配に…」
「いけませんスザク。ナマエは、決して悪い人じゃないわ。もし、ナマエが本当にテロリストとして生きるなら、私は今此処に居ません。」
そう。
ナマエはユフィを生かした。
それが、ゼロの意思なのか?
どちらかは、分からないけど。
「ナマエと、分かり合える世界を造りたい。スザク、そう思わない?」
「思います…しかし、」
「敬語はおやめなさい。」
「えっと…はい。」
「もう、だから敬語はやめて。」
ユフィが笑う。
優しい皇女。
僕を理解してくれた。
ナマエとも、分かり合おうとしている。
「じゃあ、えっと……ユフィ、君はナマエやカレンを見逃すの?」
「最初に報告してない時点で、もう遅いわ。それに、私は黒の騎士団を潰したいとか…そんな事思っているわけじゃないの。」
ユフィは最近、何かしようとしている。
でも、それをまだ教えてくれない。
「スザク。ナマエはきっと分かってくれます。信じましょう。」
「イエス・ユア…」
「スザク。」
「…わ、分かったよ。」
ユフィと話して、気持ちが楽になった。
ユフィと一緒なら、僕は…本当に、ブリタニアを内側から変える事が出来るかもしれない。
ナマエは本当に、僕を好きなのだろうか。
「……?」
あれ?
どうして、ナマエが僕を好きだと思ったんだ?
誰から、言われたんだっけ。