忘れた少年(ライ・スザク)
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「っ、」
ナマエの表情が少しだけ和らいだ。
挙動不審のように、視線を左右させて。
「……」
「あ、」
小さく、軽く。
手を振替してくれた。
「……シャーリーは凄いよ。勘が良い。」
「……」
「きっと、誰よりも先にナマエの気持ちに気付いた。」
いつから。
いや、それよりも…
本当に?
今ので、確信して良いのか?
「スザク。君の今の気持ちは?」
ナマエと出会ったのは、本当に偶然だった。
ユーフェミア様と出会った日。
その日にナマエとも出会った。
ナマエは物事をハッキリ言うし、キツい時もある。
でも、決して冷たい女の子なんかじゃない。
『頑張って。』
初めて応援してくれた女の子。
僕が軍人である理由を言えば、大抵の人は否定する。
あのゼロという男にも否定された。
でも、ナマエだけだったんだ。
初めて、応援してくれた。
だから、
「嬉しい…凄く、嬉しいんだ。」
ライは笑ってくれた。
もし、本当に。
ナマエが僕を好きなら。
本当に、嬉しい。
「僕も…」
僕も、僕の気持ちに気付けた。
あぁ。
僕は、ナマエを好きなんだ。
なのに、どうして…
「カレンが居たからもしかしてって思ったけど…ナマエ、君も黒の騎士団のメンバーなのか。」
「そうだ。私はお前の敵だよ。」
「ナマエ…どうしてっ」
ナマエは黒の騎士団だった。
僕の、一番の敵だ。
どうして。
僕を、応援してくれたんじゃないのか?
どうして…どうして!!
僕を応援してくれた、あの言葉は嘘だった?
だって、僕を好きなら…黒の騎士団を辞めた筈だ。
全て。
全部。
嘘だったのか?
神根島から戻った後。
ナマエが、学園に来なくなった。
僕を、避けているのだろう。
「スザク。」
「ライ…」
学園祭準備の為に、教室や生徒会室を行き来していた。
もしかしたら、ナマエが来るかもしれない、なんて思いながら。
でもナマエは来ない。
僕はライに呼び止められ、屋上に連れて行かれた。