忘れた少年(ライ・スザク)
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「そういえば、枢木スザク。今日授業は出てなかったよね?」
「あ、うん。ちょっと最近仕事が忙しくて…黒の騎士団が、このところ活発なんだ。」
「へぇ…」
びっくりした。
いきなり、話しかけられたから。
でも興味無さそうに引くんだな。
「……」
でも、少しだけ。
気持ちが楽になった。
―――…
「あ、スザク。」
「ライ?」
翌日、放課後。
生徒会室でアーサーと遊んでいると、ライが入ってきた。
「珍しいな。今日は仕事が無いのか?」
「うん、久々に休みなんだ。」
「何だ。それなら、ナマエに声かけてあげれば良かったじゃないか。」
ナマエに?
ライの言う意味が分からない。
どうして、そこにナマエが出てくるんだ。
「ねぇ、ライ。君がナマエと仲良くなったキッカケは何?」
ナマエは男嫌いだ。
同時に、警戒心も強い。
記憶喪失だと言って学園に居る人間…しかも男を、そう簡単に信用するとは思えない。
「僕はナマエと仲良くなりたいと思っている。その為に今、努力中だよ。」
「そうかな?もうすっかり仲良しに見えるよ。」
しまった。
今のは、少し嫌味だったかな?
「それは、僕とナマエは特別だからだ。」
「…特別?」
引っかかる言葉だ。
僕の嫌味に、ライも嫌味で返してきたのか。
「ライ、居る?」
扉が開かれる。
ナマエが入って来た。
丁度話題になっている人が入って来ると、悪口じゃなくても心臓に悪い。
「…あぁ、枢木スザクも居たんだ。」
「どうしたの?ライに用事?」
「まぁ…うん。ちょっとね。」
ナマエにしては、歯切れが悪い。
僕が居たら、都合が悪いのかな?
いや、そんな筈は、無い。
何を根拠かは言えないけど。
「ナマエ、屋上でも行かないか?」
「え?」
ライが笑う。
ナマエが、そんな誘いにのるわけが無い。
ナマエは僕やルルーシュが誘っても、滅多について来ないから。
「わかった。良いよ。」
「っ、」
「良かった。じゃあ、行こう。」
ナマエが、ライの誘いに応じた。
男と2人きりになるって、分かっているのに。