一年
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
7月に入って、体育の授業でプールが始まった。
カレンは病弱設定だから水着姿が拝めない。
残念だわ。
「はぁー、プールの授業って最高っ」
沢山の女の子の水着姿。
しかも、男子は居ない。
最高の時間だ。
そんな幸せな時間はあっという間に終わって。
今は着替えて、教室に向かっている。
「カレン、お待たせ。」
「ちょっと、まだ髪濡れてるじゃない。垂れてるわよ。」
「拭くの面倒くさい。」
「全く…」
濡れたままの方が冷たくて気持ちいいし。
「おい、何をしている。俺の机にも水が垂れてるぞ。」
「は?」
振り返ると、ルルーシュが顔を歪めている。
その机には、私の髪から垂れたであろう水滴が。
「ほっとけば乾くでしょ。一々煩いな。」
「お前は…!!」
「フンッ!」
「首を振るな!飛び散ってるだろ!」
あぁもう。
ルルーシュって本当に煩い。
姑みたい。
「あれ?カレンはプールの授業出なかったの?」
「あ…体によくないから。」
枢木スザクまで出て来た。
病弱なカレン可愛い。
「あ、髪下ろしてるんだ。珍しいね。」
「まだ濡れてるからね。触るな。」
「スザク、人の髪というのは様々な汚れが付着している。あまり触らない方が良い。特に濡れたままの髪はな。」
「私が汚いみたいに言うな!!」
ルルーシュを睨むと、ハンカチで机を拭いている。
私の髪から垂れた水滴を拭いているのだろう。
嫌そうに顔を歪めている。
「っ、この小姑が!」
「黙れチビ。」
「お前なんか、私でもボコボコに出来る……って、枢木スザク!」
「何?」
「いつまで人の髪の毛触ってるんだよ!離せ!」
「えー。冷たくて気持ちいいのに。」
女の髪に、無断で触るなんて失礼な奴め。
しかも冷たくて気持ちいいとか、私の髪は保冷剤か。
「触るなーっ!」
「わ、冷たい!」
「バカ、飛ばすなチビ!」
頭をフルフルと振って、枢木スザクの手を払う。
よし、離れた。
「ほら、暴れないで。」
「カレン…」
「髪拭いてあげるから座って。」
「うん!座る!」
「私の膝じゃないから!!」
―ゴチンッ―
「ぎゃっ」
「うわっ、痛そう…」
「拳骨…(カレンの奴、素を出しすぎだろ。)」
(プールの度にカレンに髪拭いてもらおう!)