苦手なモノ(スザク)
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「はいはい、喧嘩はそこまで。」
ミレイ会長が私とルルーシュの間に入る。
「まぁナマエちゃんに散歩を任せるのは冗談にして置いといて…」
冗談だったのか。
ミレイ会長ってドSだな。
「この子だけじゃないのよ。預かってるの。」
「……はい?」
ミレイ会長が扉に近付く。
扉の向こうが何だか騒がしい。
まさか――…
「あと5匹いるの。この子達よ。」
『ワンッ!ワンッ!』
「!?」
い、犬が全部で6匹だと!?
「ペスの兄弟よ。そっくりでしょ?」
本当に!
見分けがつかない!
「こ、こんなに沢山だなんて聞いてない!」
「え?1匹とも言ってないわよ?」
そんな。
屁理屈だ。
「ワンッ、ワンッ!」
「ハッハッ」
「ひっ」
犬が、5匹一緒に私の所へ走って来る。
まさか、
「ギャアァァッ!!やめて離れてー!!」
犬に押され、床に倒れる。
手足や腰のそれぞれに犬がしがみつき、腰を振る。
「う…うわぁぁんっ!!スザクー!」
「う、うん」
枢木スザクは異様な光景に驚いていたけど、私の声に正気に戻った。
私を抱き上げ、犬から離す。
「うっ…ひっく…スザク…」
「うん、もう大丈夫だから。安心して。」
枢木スザクが私の背中を撫でる。
「すみません会長、ナマエもこの様子なので今日はこれで失礼します。」
「うーん、残念だけど仕方ないわね。ナマエちゃん大丈夫?」
「うっ……ずびびっ」
「大丈夫です。帰りにクレープ買いますから。」
おい、子供あつかいするな。
でもクレープ食べたい。
「じゃあね、ナマエ。ペス達は私たちに任せて。」
「あり…がと…シャーリー…」
ルルーシュと目が合う。
眉間に皺を寄せ、睨まれた。
何だよ、アイツ。
「では、失礼します。」
枢木スザクは私を抱き上げたまま、生徒会室を出た。
―――…
枢木スザクは私を抱き上げたまま、廊下を歩く。
もう私も落ち着いた。
それなら、そろそれ降りよう。
「スザク?」
枢木スザクが、何処か教室に入る。
そこは誰も居なくて、使われていないみたいだ。