苦手なモノ(スザク)
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「じゃあナマエちゃんは今から散歩してきて。私はペスのご飯買うから。」
何て暴君!
ミレイ会長、絶対面白がってる!
「大丈夫だよ、ナマエ。僕がついてる。」
「スザク…」
そうだ。
私の仮の彼氏はナイトオブラウンズだ。
彼は強い。
そこら辺の普通の犬なんかケチョンケチョンに倒してくれるに決まっている。
「バウバウッ!!」
「イテテテテッ…お願い、噛まないで…あだっ!」
「ヴゥゥッ!」
「……」
ペスは枢木スザクが手を差し出しただけで噛みついた。
忘れていた。
枢木スザクがアーサーと初めて会った日の事を。
枢木スザクは動物にナメられやすいのか。
「スザク、大丈夫?」
「うん、ちょっと痛かったけど…」
「血が出てる。見せて、消毒するから。」
「大袈裟だよ。たいした事無いから。」
いや、手からダラダラ流れ出てますけど。
「お前ら、生徒会室でいちゃつくな。場所を考えろ。」
ルルーシュが私を睨む。
カチンときた。
私も睨み返す。
「いちゃついてないでしょ。お前の目つきがイヤらしいだけだ。」
「フンッ、自覚の無いカップルが一番迷惑だな。」
「さっきっから何?随分嫌味ったらしいじゃない。」
「犬の発情期なんかに怖じ気づいて彼氏に抱きつくなんて、お前がそんな可愛らしい女とも思えないがな。」
「あれが演技だって言いたいの?」
睨み合う私とルルーシュ。
それを観察するように、みんな一カ所に固まる。
「あーあ。まーた始まったよ。飽きないねぇ。」
「もう、ルルったらどうしてナマエをすぐ怒らせるんだろう。」
「スザク君、彼女が彼氏の治療放置して他の男と見つめ合ってるわよ?良いの?」
「はは…あの冷たい睨み合いには嫉妬心は湧きませんよ。」
「兄さん、どうしたんだろう。らしくないな。」
「何が発情期の犬は怖いだ。普段のお前の乱暴な性格に比べれば全然怖くない。」
「怖い感覚は人それぞれでしょ。私だって人間よ。苦手なモノくらいある。」
「所詮犬の力だ。押さえつける事くらい出来るだろ。」
「犬より無抵抗なゴキブリすら殺せないで、何言ってんの?」