苦手なモノ(スザク)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「この子の名前はペス。さっき見て分かったと思うけど、オスよ。発情期かどうかは知らないけど。」
ロロとリヴァルって男も生徒会室に呼ばれ、全員集まったところでミレイ会長は説明した。
「でも、ナマエだけみたいだよ。興味あるの。私にはそういう事してこないもの。」
「私も側に居るけど、あの光景は初めて見たわ。」
シャーリーとミレイ会長が犬を見る。
私も釣られて目線を動かすと、犬と目が合った。
「ワンッ!」
「!!!」
「あはっ、ペスったらナマエちゃんに惚れちゃったみたいね!」
何笑ってるのミレイ会長。
「だが、さっきの慌てっぷりは何だ。噛まれるわけでもないのに、随分大袈裟だな。」
「ルルーシュは知らないだろうけどね、あれ結構トラウマだからね!」
そう。
私だって犬は可愛いと思う。
でも、幼い頃…一匹の犬に近付いた時、腰を掴まれた。
驚いていたら、私の腰にその犬は、オスの、アレをこすりつけてきたのだ。
「しかも、何故か私犬に好かれるから…」
「犬と同じニオイがするんじゃないか?スザク、コイツと一緒に居て臭いと思った事はないのか?」
「はぁ!?」
「ルルーシュ、言い過ぎ…安心してよナマエ、犬のニオイとか臭いとか思った事無いから。」
何なの、ルルーシュ!
何か冷たくない!?
「それで…会長、ペスはいつまで預かるんですか?」
「明後日よ。ルルーシュやロロの部屋には行かないように気をつけるから。」
明後日、か。
明日は学校休もうかな。
「なぁなぁ、餌とかどうすんの?」
「…ハッ!」
リヴァルの言葉に、ミレイ会長が目を見開く。
まさか…
「いっけない。どのメーカーを食べるか聞いてないわ。」
何処のメーカーでも良くない?
とか思ってしまうのは、私が非情な女なの?
「じゃあ、とりあえずお世話の役割分担しちゃいましょうか。」
「はい?」
ミレイ会長、今何て言った?
「散歩は順番ね。」
「ちょっと待って下さい!私は無理です!」
「大丈夫よ。根は良い子だから。」
どこがだ!
「会長。ナマエは外してもらえませんか?あんなに怖がるナマエ、初めて見たから…」
「ダメよ、スザク君。あまり甘やかさないの。」
私甘やかされてるのか。
知らなかった。