気付いた事(ルルーシュ)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それから黒の騎士団の存在は大きくなり、ブリタニアに対抗出来る力を手に入れた。
だが、ブラックリベリオンの日。
ナナリーが連れ去られた。
スザクの手によって俺は終わる。
もう、全てが失われるんだ。
「大丈夫、ルルーシュ。」
カレンが逃げたのに、ナマエはカレンを追わなかった。
俺の事を支えてくれた。
「お前を独りにはしないから。」
ナマエはカレンを誰よりも大切にしていた。
そして、スザクを愛した。
それを俺の存在で、両方を捨てさせてしまった。
「ナマエ…」
嬉しいと思ってしまった。
大切でもない。
愛してもない。
そんな俺を必要としている事に。
―パァンッ―
「……かはっ」
ナマエがスザクに撃たれた。
ユフィに撃たれた時と、同じ場所だ。
「うぐっ!」
「ナマエ…ナマエ!!オイ、スザク!何故ナマエを撃った!!」
俺の腕を肩にまわし、支えていたナマエの体は地面に倒れた。
俺も一緒にバランスを崩す。
「本当は撃ちたくなかった。でも、ナマエが敵でいるなら…」
スザクが近付いてくる。
「くっ!」
俺はナマエを被うように上に乗り、ナマエの銃を掴みスザクに構えた。
―パァンッ―
「うっ」
だがその銃も、スザクに撃たれて弾かれた。
「退くんだ、ルルーシュ。」
「ナマエをどうするつもりだ。」
「君には関係ない。」
「ナマエに触るな!!」
自分で言った言葉に驚いた。
触るな、だと?
俺は、スザクがナマエに触れることを嫌だと思っているのか?
「ごめん…ルルーシュ。守れなくて。」
あぁ、どうして。
どうしてそんなに冷静なんだ。
生きたかったんじゃないのか?
「喋るな。血が、出てる…待っていろ。すぐに止血を…」
俺が何を言っても、ナマエは表情を変えない。
笑っている。
諦めたような、そんな表情だ。
なぁ、お前は生きたいと俺に言っていただろ?
スザクに助けてと悲願しないのか?
何故カレンと一緒に逃げなかった?
「君達を、終わらせる。」
待ってくれ。
ナマエだけでも助けたいんだ。
やっと気付いたんだ。
(好きなんだ。側に居て欲しいんだ。)