忘れられた人(ライ)
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「過去をいくら求めても、知っても、もうそこには戻れない。それなら、今ある道を進んでも良いんじゃない?」
今を、生きれば良い。
「ありがとう。まさか、ナマエがそんな風に言ってくれるとは思わなかった。」
「じゃあ、何で私に話した。」
「何となく、かな。」
「へぇ。」
サンドイッチをまた食べ始める。
「未来か…ナマエは、どんな未来を描いているの?」
「カレンが笑顔でいれるなら、どんな未来でも良い。私は、カレンの側に居たい。」
「つまり、日本を取り戻すこと?」
私は首を横に振った。
そうであり、そうでもないから。
「私は正直、ここがエリア11でも日本でも何でも良い。ただ、カレンが日本だと言うのなら日本だ。だから、私もカレンに協力する。」
「意外だな。もっと、日本人という意識が強くてここに居るのかと思った。」
「私はゼロに忠誠心が無い。でも、戦う理由がある。」
「カレン、か。」
「……」
それから私達は、無言でお昼を食べた。
私達は今、同じ場所に居て同じ秘密を共有してる。
それでも、見えてる世界は違うものなのかもしれない。
―――…
「え?ライも神根島に居たの?」
「あぁ。会わなかったか?」
私やカレン、ゼロが神根島で遭難して。
ユフィと枢木スザクに私とカレンが黒の騎士団という事がバレてしまった。
ブリタニアから盗んだナイトメアに乗って、潜水艦に戻って来た。
そしたら、出迎えたのは驚いた表情を浮かべたC.C.。
「会わなかったけど…アイツ、余計な事を!」
「無駄足だったみたいだな。どうする?」
「無視…っていうのも、C.C.から聞いちゃったら出来ないわ。迎えに行く。」
「珍しいな。ナマエが男の為に動くなんて。」
C.C.がわざとらしく笑う。
「別に。ただの礼よ。」
「礼?」
そう。
私は恩は返す性格なんだ。
「サンドイッチの礼。」
「サンドイッチ?フフッ、どんな礼だ。」
「迎えに行くことは、ゼロとカレンには……みんなには内緒ね。面倒くさいから。」
「分かった。まだ当分出発しないから大丈夫だ。」
「ありがとう。じゃあ、行ってくる。」
ブリタニアから以前盗んだ機体、ポートマンに乗る。
この機体なら水中で戦う事も出来るし、水圧にも耐えられるから。
そして私は、ライを迎えに潜水艦を出た。