忘れられた人(ライ)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
集合後、目的の工場へ向かった。
工場の周りに明かりは無く、気味が悪い。
私とライは工場の裏口に回り、人が居ないか確認する。
そこは無人だったので、それを無線でゼロに報告した。
カレンとゼロが中に突入する。
爆弾を仕掛けるにはまだ早い。
予定では10分程でゼロから連絡が入る事になっている。
カレンとゼロが武器を運び出している間に爆弾を設置するんだ。
「ナマエ。」
「何。」
「さっき僕は、ナマエに聞きたいことがあったんだ。」
「後にして。今は静かに待機だ。」
もし誰か来たら、話し声でバレてしまう。
真っ暗な状態で明かりをつけないのもその為だ。
目が慣れてきたので、爆弾の数を確認する。
「ナマエって、スザクが好きなの?」
「……」
爆弾のスイッチを押すところだった。
「何で私があんな犬みたいでバカな男なんか好きになるか。」
「あれ?今動揺した?」
「ふざけるな。何でもラブコメに持って行くなって言っただろ。」
まだ視界は暗いけど、ライが笑っているのは分かる。
「ナマエはカレン一筋だと思っていたけど…でも、それが男女の自然な流れか。」
「勝手に想像して勝手に推測するな。」
「でも、スザクと話しているときのナマエは何だか少し優しく見えた。」
「そうでもない。それに、アイツは敵だ。」
軍人。
枢木スザクだって日本人なのに。
「そうか、敵だからか…」
「?」
「敵だから、自分の気持ちを制御してるんじゃないのか?」
「……」
ギリッ、と歯を食いしばる。
人の気持ちにあまりにもズカズカと入り込みすぎだ。
イライラする。
「お前に、私の事は関係ない!!」
「っ、ナマエ静かに!」
「むぐっ」
口を手で塞がれ、押し倒される。
お前が、勝手に話し始めたのに!
「何だ、中が騒がしいぞ。」
「まさか、テロリストか!?」
「……」
人が、すぐ近くにいる。
男が2人か。
多分、ブリタニア人だろう。
暗いから私達の姿までは発見してないみたいだ。
このまま物音を立てなければ、やり過ごせる。
「おい、懐中電灯をつけろ。」
「あぁ。」
「っ、」
マズい。
声から、私達とあまり離れていない距離に奴らは居る。
明かりをつけられたら、見つかる。