一年
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
心地よい気温。
晴れた天気。
4月は学生にとって新しい年だけど、私は違う。
サボるのには丁度良い季節だ。
「うー…気持ちいい…」
屋上で日向ぼっこ。
今なら猫の気持ちが分かる。
寝てしまいたくなるような感覚。
しかも辺りは誰も居なくて静かだ。
風が少し強いのが残念だけど。
―キィッ―
「ん?」
誰か、来た。
教師かな。
「すみません、ルルーシュ先輩。授業中なのに呼び出したりして。」
「いや、俺は構わない。(どうせサボってたし)」
ルルーシュ!?
それに、後輩の女の子?
見つかったら面倒くさいな。
隠れてよ。
「えーっと…何かな?話って。」
わざとらしい。
どうせ、どんな用事か分かってるくせに。
「ルルーシュ先輩、私…ルルーシュ先輩の事が好きです!」
あーあ。
やっぱり。
春は恋が多い季節だしね。
「あ…その、ありがとう。君の気持ちは嬉しい。でも、俺はそれに応える事は出来ないんだ。」
「それは…ルルーシュ先輩に、好きな人が居るからですか?」
「え?」
「だって、仲…良いですよね。生徒会のあの人と。」
生徒会のあの人?
シャーリーかな。
「寧ろ、付き合っているんですか?」
「ちょっと待ってくれ。誰の事を言っているんだ?」
流石にルルーシュも慌てる。
「名前は存じないんですけど、あの、背の低い先輩です。」
「あー…」
私かよ!
ルルーシュもその言葉で納得するなよ!
「よく一緒に居るし、打ち解けてるし…付き合っていると思ったんですけど、違うんですか?」
「いや、その…」
ハッキリ断れよ。
違うだろ。
「付き合っていると言うなら…私、キッパリ諦めます。」
「あぁ、付き合っているんだ。」
「!?」
嘘つくなー!
ふざけんなよ!
「やっぱり…そうなんですね。分かりました。」
「すまないが、内緒にしてくれないか?まだ誰にも言ってないんだ。」
私も初耳だよ。
「そうだったんですか?分かりました。私、他言しません。」
「助かるよ。」
「それでは…失礼します。」
「あぁ。」
後輩が立ち去ったのを確認して、ルルーシュに近づく。
「私がいつルルーシュの彼女になったの?」
「っ!居たのか…」
「勝手に付き合ったとか言わないでよね。」
「あれは、仕方ないだろ。そう言っておけば諦めるのだから。」
「駅前のパフェで手を打ってやるよ。」
「(何でこんな女と勘違いされたんだろう…)」
―放課後―
「ルルと付き合ってるって本当なの!?」
「どういう事か詳しく教えてくれるかしら?」
シャーリーとカレンに問いただされた。
「あの女…ベラベラと喋りやがって…!」
「被害者は私だ!謝れ!」
(恋する季節は面倒だ!)