忘れられた人(ライ)
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「それに、ライ自身が黒の騎士団に入りたくて来た訳じゃなくて、C.C.の推薦でしょ?」
「んー…そう、らしいね。」
「じゃあ、疑う理由が無いじゃない。」
例えばライがルルーシュにギアスを使ったとしても、C.C.にギアスは効かない。
そのC.C.が連れてきたんだ。
それなら、信じるしかないか。
―翌日―
「ナマエ、此処に居たのか。」
「げっ」
学園の屋上に居ると、ライが現れた。
どうやら私を探していたらしい。
「何。」
「ナマエと話したかったんだ。ルルーシュやC.C.の事をよく知っているのは、ナマエだけらしいから。」
「何でそんな事、お前に話さなくちゃいけないの?」
「ルルーシュの事が気になるから。」
「!?」
え、なに、コイツ…ソッチ系?
「冗談だよ。引きすぎ。」
「お前が、気持ち悪い事言うから!」
「おかしいなぁ。大抵の女子は、僕とルルーシュが仲良くしてると喜ぶのに。」
「一緒にするな。」
私が睨むと、ライは笑った。
「昨日話し忘れたね。僕のギアスは、声なんだ。」
「…声?」
「ルルーシュは直接、相手の目を見なくちゃいけない。でも僕は、僕の声が聞こえれば良い。」
厄介なギアスだ。
「じゃあ、ルルーシュに私をどうにかしろって命令でもされた?」
私とルルーシュはそもそも、秘密を握って弱味を握られている関係だ。
でもルルーシュはもう私にギアスを使っている。
だから私と手を組む事を選んだ。
でもライがギアスを使えるのなら。
私をどうにでも出来る。
「いや、僕はルルーシュからは何も言われてない。」
「……」
「驚いた?」
「……うん。」
普通に驚いた。
私なら迷わず利用するのに。
「でも、わざわざ私から聞く必要は無い。ルルーシュから聞けば良い。」
「うん。でも、ナマエの事も知りたいんだ。」
「ルルーシュから聞け。」
「聞いたらさ…」
ライが顔を俯かせる。
何だ。
何を言ったんだ。
「チビで品が無いサル女って言ってた。」
「ルルーシュぶっ殺す!!」
「あ、ナマエ待ってよ!」
「ぐぇっ」
走ろうとしたら、襟を掴まれた。