忘れられた人(ライ)
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「だが、ライはまだ記憶が戻らない。力が不安定な状態にある。」
「暴走…するかもしれないの?」
「そうだ。だから、もし何かあったら…」
「殺せば良いのね?」
「違う。フォローしろ。」
ルルーシュが溜め息をつきながら、会話に入ってくる。
隣にいるライとは距離をおかれた。
「ルルーシュ…私はお前と手は組んでいる。だけど、世話係りじゃない。どうして私がライをフォローしなくちゃいけない?」
「仲間だからだ。」
「私は仲間だなんて思っていないし、信用していない。寧ろ疑っている。」
「それは、どうしてだい?」
意外にも反論してきたのは、ライ本人だった。
私はライを睨みつける。
「単純な話しよ。記憶が無い割には、随分立派にナイトメアを動かすじゃない?」
「それは体が覚えていたと説明した筈だ。」
「じゃあ、その前は何だったの?そこら辺のテロリストじゃ、ナイトメアに殺される事はあっても、乗る事は滅多に無いの。ナイトメアを所持しているテロ組織は限られている。それなのにお前を知っている人物は現れない。」
私の言葉が何を意味するのか。
ルルーシュは分かっているらしい。
「つまり、軍人でしか有り得ないでしょ?」
「それは、言い切れないんじゃないのか?」
「どうして?」
「僕は本能で、警察や軍に警戒心を持っている。」
「フンッ、そんなの…私には本心かどうか分からない。演技でも出来るからね。」
「君は僕を本当に信用してないんだね。」
「当たり前だ。ギアスなんて危険なモノを持っているのなら、殺すべきだとさえ思っている。」
厄介な力だ。
下手に使われたら、黒の騎士団は死んでしまう。
「ナマエの信用はどうでも良い。」
「何だと、ルルーシュ!」
「全てはゼロが決める事だからな。」
「くっ」
確かに、そうだ。
私の信用で決まらない。
実際、ディートハルトが良い例だ。
「…分かった。でも、怪しい動きをしたら殺すから。」
「その点は心配ない。僕は、ルルーシュにギアスをかけてもらうから。」
「は?」
ライがルルーシュを見る。
「僕がもし記憶を取り戻し、それが君達にとって不都合なものだった場合……自殺するように、ギアスをかけてくれ。」