幼い彼女(スザク夢)
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「スザク。ロイドさんから暑中お見舞いの品が届いてる。」
「ロイドさんから?」
意外だ。
ロイドさんが、そういう風に気を使う人だとは思えない。
セシルさんなら分かる。
分かるけど、受け取りたくない。
「何?」
「茶葉みたい。せっかくだから飲む?」
「うん、一緒に飲もう。」
「じゃあ、煎れてくるね。」
ナマエが立ち上がり、台所へ行く。
僕はロイドさんの研究室に電話をかけた。
「ラウンズの枢木スザクです。ロイドさんに繋げて貰えますか?」
『少々、お待ちください。』
ロイドさんとは、エリア11以来会っていない。
元気だろうか。
『はいはーい。久しぶりだねぇ。』
「お久しぶりです、ロイドさん。暑中お見舞いの品、受け取りました。ありがとうございます。」
『いーえー。こっちもプラスが出来るから。』
「はい?」
『まだ飲んでないの?』
「えっと…今、ナマエが煎れてます。」
『ふーん。』
何だろう。
ロイドさん、そんなに僕らにお茶を飲ませたいのかな?
「スザク。置いておくね。」
「あ、うん。ありがとう。」
『ねーぇ、スザク君。』
「はい。」
『君の彼女…ナマエちゃんだっけ?』
「はい、そうです。」
『幼い頃の姿とか見たくない?』
「は?」
何を、わけの分からないことを…
―ガシャンッ―
「っ、ナマエ!?」
「うっ…」
ナマエが、突然倒れた。
お茶を口にしてからだ。
ロイドさんとの通話は繋いだまま、ナマエの所へ駆け寄る。
「ナマエ…ナマエ、どうしたの!?」
「す…ざく…苦しいっ」
「ロイドさん!どういう事ですか!?」
ナマエを片腕で抱き上げ、電話の向こうのロイドさんに問い詰める。
まさかロイドさん、ナマエを元黒の騎士団の一員だったと気が付いたのか?
『あれぇ?おかしいな。効いてない?』
「効いてるって、何が…」
僕の腕の中にいる、ナマエを見る。
何だか、いつもより軽い――…
「すざくっ」
「……ナマエ?」
ナマエは、先程苦しそうに倒れた時と違って顔色が良い。
顔色が良い、けど。
「ナマエ、いつもより小さ…ぶっ!!」
「ちいさいっていうな!!」
電話の向こうで、ロイドさんが笑っていた。
『おーめーでーとう!!』