一年
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1月。
新しい年の幕開けだ。
「んー…お餅美味しいね。」
「えぇ。やっぱり日本のお正月は良いわ。」
今日はカレンと一緒に雑煮を食べながらテレビを見ている。
私の家で、コタツに入りながら。
「もう殆どお笑い番組ばっかりだね。」
「そうだ、初詣ってまだ行ってないじゃない。」
「あ、そう言えば。後で行く?」
「えぇ。」
コタツから出るのは多少面倒だけど、カレンと初詣に行けるなら仕方ない。
―ピリリリッ―
私の携帯が鳴る。
画面にはシャーリーと表示されていた。
「もしもし?」
『明けましておめでとう!今、何してる?』
やたらテンションの高いシャーリー。
電話の向こうは何だか賑やかだ。
「家に居るよ。カレンも一緒に。」
カレンが私を見る。
口だけ“シャーリー”と動かすと、察したらしい。
『カレンも?丁度良かった。』
「どうしたの?」
『これからね、生徒会メンバーで初詣に行こうって話になったの。一緒に行こう!』
「生徒会メンバーで?」
生徒会メンバーって事は、枢木スザクも居るのか――…
「カレン。シャーリーが、初詣行こうって。生徒会メンバーで。」
「私達もこれから行くところだったし、丁度良いんじゃない?」
カレンが丁度お雑煮を食べ終えた。
「うん、カレンも行くって。」
『じゃあ、30分後に学園前に集合ね!』
「わかった。また後でね。」
電話を切る。
ここから学校までは徒歩で15分。
支度を始めなくちゃ。
「ブリタニア人にも初詣って風習があるのね。」
カレンが独り言のように呟く。
確かに、そうだ。
日本の風習を知っているなんて。
「枢木スザクに教わったか……あぁ、後はルルーシュかな?無駄に知識持ってるし。」
お皿を流しに置き、コートを着る。
鞄には財布とタオル、それと携帯だけ入れれば良いか。
「行こう、カレン。」
「えぇ。」
カレンと手を繋ぐ。
今年はどんな年になるだろう。
日本はどうなるのだろう。
「カレン。今年も、ずっとずっと大好きよ。これからも一緒に居てね。」
「あ、当たり前でしょ!早く行くわよ。」
カレンは赤くなりながらも、私の手をしっかりと握ってくれた。
(明けましておめでとう。)