一年
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12月になると、街は何処もクリスマスモードだ。
クリスマスが終われば、すぐにお正月一色になる。
忙しい季節だな。
「参考までに聞く。お前ならこのリストの中から、何が欲しい。」
偉そうに数十枚の紙を私の前に広げるルルーシュ。
軽く目を通すと、何処のメーカーのどんな商品か、細かく記載されている。
選ぶのも面倒だ。
「何コレ。何のリスト?」
「ナナリーにあげるクリスマスプレゼントのリストだ。」
「うっわ」
出たよシスコン。
よく見ると、プレゼント候補であるそのリストにはそれぞれ良い点と悪い点まである。
「そんなの、ネックレスの1つでもあげれば良いでしょ。」
「それも考えた。候補はそのリストのうち3枚ある。」
A4サイズの用紙。
一枚につき、50種類のプレゼント候補が並んでいる。
キモイなコイツ。
「問題は、ナナリーにアクセサリーはまだ早いという所だ。」
「早くはないけどさぁ…何でも良いでしょ。ルルーシュからなら何でも喜ぶよ。」
「……」
私の言葉に、ルルーシュは暗い表情を浮かべる。
え、何で?
「お前はもう高校生だから…この現実は受け止めるべきだな。」
「は?」
「実は…」
周りを見渡し、ルルーシュは私の耳に顔を寄せた。
「サンタクロースは、存在しないんだ。」
「……」
寝ぼけてんのか、コイツ。
「つらい現実だが…まだナナリーは中学生だ。夢を壊したくない。」
「つまり、何…お前、そのプレゼントはサンタクロースからのプレゼントとして渡すの?」
「そうだ。」
呆れた。
こんな男が世界を壊そうとしているゼロだなんて思いたくない。
手を組んでるなんて嫌だ。
「ばっっかじゃないの。ナナリーだってサンタクロースが居ない事はいい加減学んでるよ。」
「それは無い!!」
「お前ナナリーを綺麗に想像しすぎ。」
去年もこんな事していたのだろうか。
ナナリーも困っているだろうな。
「でも、中学生にプレゼントって意外と難しいよ。子供っぽい物は嫌がるし、かと言ってブランド物ばかりあげるのも良くないし。」
「参考までに聞く。お前なら何が欲しい?」
「カレンのサンタコスの写しn」
「そうか。聞いた俺がバカだった。」
「聞いといて何だよ!ハゲろ!」
結局、ルルーシュがサンタクロースとしてナナリーに何を送ったのかは分からない。
(私はカレンと過ごす!)