一年
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「カレン。2月と言ったら何?」
「え?節分?」
「……」
節分の日を覚えてない人も、このエリア11には存在すると思う。
「今日節分でしょ?買ってきたわよ、豆。」
「わぁ、準備良い。」
本当はカレンとチョコレートの材料買って、作って交換したかったんだけどな。
あわよくば、カレンの指についたチョコレート舐めたかったな。
「お前ら、生徒会室でそんな豆撒くなよ。」
私達から離れた場所で新聞を読んでいたルルーシュが、呆れた顔をこちらに向けてきた。
「カレン!豆頂戴!」
「え、えぇ…」
豆を一袋分貰って、開ける。
「ルルーシュ。節分って知ってる?」
「日本の昔から伝わる文化だろう。鬼は豆を投げられたら逃げて、家に福を入れる。」
「よく知ってるじゃん。」
「当たり前だろ……い゛っ!?」
ルルーシュに、豆を叩きつけるように投げた。
「何をする!バカか貴様は!」
「鬼に投げてるんだよバーカ!」
「くっ…どんな肩してるんだ。脳みそまで筋肉で出来てるんじゃないか?」
「私別にマッチョじゃないですけど!?」
豆を投げると、ルルーシュが逃げる。
でも運動音痴だから、追いついてまた豆を当てられる。
「あっ!卑怯!」
「フンッ、どうした?投げたければ投げろ。」
ルルーシュの前にはカレンが盾にされている。
ずるい。
これじゃあ、豆を投げられない。
「ズルいズルい!!カレンに近付くな!」
「カレン、俺も豆一袋貰うぞ。」
「えっ」
ルルーシュがカレンから豆の入った袋を奪う。
カレン、いくつ持ってきたの?
「ぶっ!?」
「ハハハハッ!的が低い分、当てやすいな!」
手に豆を沢山握ると、顔面に投げられた。
つうかさり気なくチビって言っただろコイツ!!
「カレン!コイツの体を蜂の巣にするから退いて!」
「分かったわ。(アホらし…関わりたくないわ。)」
カレンに私の愛が通じたらしく、退いてくれた。(※通じていません)
「ふんっ!そんな勢いの弱い豆なんて痛くないし!」
「貴様の少量で投げてくる豆なんて、地味な攻撃だな。」
「このっ」
「何だ?やるのか?」
睨み合う私とルルーシュ。
そこに、生徒会室のドアが開いた。
「あ、シャーリー。」
「なに…この状況!?」
「へ?」
生徒会室に散らばる、大量の豆。
「こんなに散らばしたら、危ないでしょ!?今すぐ片付けなさい!!」
「!?」
シャーリーが…
あの天使なシャーリーが怒った!
「フンッ、自業自得だな。」
「ルルもやるのよ!」
「何で俺が。」
「その手に持ってる袋は何なのよ!」
「…チッ。鬼か。」
「なんですってぇ!?」
豆を撒いて福を呼ぶはずが、鬼が来ちゃったみたいです。
(綺麗に片付けたら、シャーリーは笑ってくれた!やっぱ可愛い。)
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