学校と王子様
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不二周助という存在が私の隣の席にいる。
このとんでもない美形のお陰で私は超☆目立たない生活を送ることができている。授業中寝ていても、たとえ早弁したとしても、隣は不二くんである。彼の神々しいオーラで周りは霞みまくるのである。言い方は失礼だが、大変、役に立っている。
今日も数学の時間に爆睡するぞと意気込み、教科書を開く。こんな私でもせめて勉強している振りだけはしている。早速寝る体勢になると隣からふふっ…という声。
不二くんがこっち見とる。
「あとで席順に当てられるから起きておいた方がいいよ」
「うそぉ…最悪…」
重い瞼をこすってノートに目を移す。計算…計算…。
「また寝ようとしてるね」
「だって眠いもん。ノート見せて」
「自分でやったら?」
「この調子じゃ無理に決まってんじゃん」
仕方ないな、と不二くんはノートを貸してくれた。字は私よりきれいで見やすい。
そしてずっと不二くんがこっちを見てる気がする。
「ごめん書くの遅くて」
「いや、違うよ。どうやったら起きててくれるかなって」
そんな事まで考えてくれるとは。顔や字だけでなく中身も美しく清らかである。
「おいそこ、何喋ってるんだ」
「えぇ…すみません…」
不二くんも続けてすみません、と謝る。先生はああ不二くんは大丈夫、と笑った。なんだそれ。酷いぞ先生。
何でだよ、と不二くんを睨んでみると、彼の瞳はぱっちりと開き、目が合った。はじめて見るそのえもいわれぬ表情に、私の心臓は鼓動を早め始めた。
その日は6限目までずっと目が覚めていた。一方の不二くんは、いつもより嬉しそうに微笑んでいた。
このとんでもない美形のお陰で私は超☆目立たない生活を送ることができている。授業中寝ていても、たとえ早弁したとしても、隣は不二くんである。彼の神々しいオーラで周りは霞みまくるのである。言い方は失礼だが、大変、役に立っている。
今日も数学の時間に爆睡するぞと意気込み、教科書を開く。こんな私でもせめて勉強している振りだけはしている。早速寝る体勢になると隣からふふっ…という声。
不二くんがこっち見とる。
「あとで席順に当てられるから起きておいた方がいいよ」
「うそぉ…最悪…」
重い瞼をこすってノートに目を移す。計算…計算…。
「また寝ようとしてるね」
「だって眠いもん。ノート見せて」
「自分でやったら?」
「この調子じゃ無理に決まってんじゃん」
仕方ないな、と不二くんはノートを貸してくれた。字は私よりきれいで見やすい。
そしてずっと不二くんがこっちを見てる気がする。
「ごめん書くの遅くて」
「いや、違うよ。どうやったら起きててくれるかなって」
そんな事まで考えてくれるとは。顔や字だけでなく中身も美しく清らかである。
「おいそこ、何喋ってるんだ」
「えぇ…すみません…」
不二くんも続けてすみません、と謝る。先生はああ不二くんは大丈夫、と笑った。なんだそれ。酷いぞ先生。
何でだよ、と不二くんを睨んでみると、彼の瞳はぱっちりと開き、目が合った。はじめて見るそのえもいわれぬ表情に、私の心臓は鼓動を早め始めた。
その日は6限目までずっと目が覚めていた。一方の不二くんは、いつもより嬉しそうに微笑んでいた。
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