酔った彼女を迎えに行った伊武(ありがとう)。
最近は喧嘩したせいで彼女とあんまり仲良くない。

彼女は意識はあるがふわふわしてるし甘えたような喋り方なので今日はもしかしたら勢いで…なんて都合の良いことを考える。

「深司ぃ…、ごめんねぇ…めんどくさい女で…」
「別にそんなこと思ってないから」
「でも〜、いつも嫌そーな顔してるし…。わたしのせいかなぁってぇ……」

出た。

「料理はまずいし…家事サボるし…でもしんじはいつもだまってやってくれるから…。だからぁ…わたしのせいでしょ……？」

最近は滅多にお目にかかれなかった彼女の泥酔した最終形態、「私のせい」星人。

「違うだろ…料理不味いなんて思ったことないし」
「うそだぁ……」

彼女がグダグダと出来ないことを並べているうちに、家まで着いた。あ゛〜と叫びながら彼女はベッドに倒れた。

「今日も迎えに来て貰ったし…」
「じゃあ……その代わりにさ、何かしてくれない」
「わたしから…？なんか…？」

例えばさあ、と言って彼女の上着を脱がせてソファに投げた。そのまま彼女をベッドに縫い付けて押し倒す。早く衣服を取り払おうと手をかけると、

「ｽﾔｧ…」

寝てる。
ベッドに倒れて3秒、彼女は深い眠りに落ちてしまった。

「またお預けか……」

彼女と仲直りするまで、あと五日。