強い女はお好き?
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怪力女子。
以前いじめをしていた男子達を投げ飛ばしてから跡部に目をつけられている。
少し大きめの制服を着ているので、あまり筋肉がついているようには見えない。側から見ればただの女子中学生である。
「へぇ…いい筋肉してるじゃねーの…」
おい跡部、眼力 で見たらあかんやろ。それ実質透視やで……。と思う忍足でした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
綱引き無双の怪力女子。
体育大会の綱引き。女子部門と男子部門に分かれている。彼女がいるクラスは毎年ボロ勝ちしてしまう為、審判にするという案が出た。
「それは不公平なんじゃねえか?」
手を挙げたのは跡部。彼はとある提案をした。
┈✄┈┈┈┈┈┈✄┈
「さあ皆様お待ちかねの綱引きです!今年はどんな戦いを見せてくれるのでしょうか!」
「ほんとに審判で良かったのか?」
「私がいたらつまんないでしょ?」
「俺は見ていて楽しいんだが」
「そう?でも跡部がおもしろい提案してくれたおかげでもっと楽しくなりそうだよ」
最後の試合が終わり、次の種目へ移ろうとした時であった。
「最後に!!!!教員一同と綱引き王者によるエキシビションマッチをお送りいたします!!!!」
放送部員が立ち上がって叫ぶ。その瞬間に、生徒達がどっと盛り上がりを見せた。歓声の中、教師達が綱の側に並び出した。
「じゃあ行ってくるね」
「ああ。頑張れよ」
すごい絵面である。片方は教師、もう片方は筋肉質の少女たった一人が綱を握りしめている。
「位置について…、用意……」
ドン!
—— と言った瞬間に教師陣が宙に浮いた。
┈✄┈┈┈┈┈┈✄┈
閉会式も終わり、係の生徒が片付けを始めた。
「すごかったね〜綱引き!」
「なんか勝っちゃったわ」
「先生達一瞬で負けたじゃん。瞬発力もすげえよなあ」
「ほんと?ありがとー」
「全く、俺が見込んだ通りだったな」
彼女が振り返ると、そこにはエキシビションマッチの提案をした張本人、跡部がいた。
「跡部も、応援ありがと」
「よくやったな。まさかあんなに早く決着をつけるとは」
でも…と言って彼女は俯いた。
「引っ張った時、とんでもない声出しちゃったんだよね…。うぅ…ほんと恥ずかしい……」
跡部は綱を引いた瞬間の彼女を思い出した。確かに「ウォラアアアアアアアアアアア‼︎」と叫んで綱を引っ張っていた。
「声を出すと力が増すって言うじゃねえか」
「でもさあ」
「それに…」と言いながら跡部は彼女の正面に立った。そして彼女の顎に手を添えた。
「俺は可愛さと強さを兼ね備えたお前が好きだぜ」
彼女の顔面が真っ赤に染まる。側で見ていた二人はキャーと歓声をあげた。
「もうそんな…照れちゃうじゃないっ」と言って跡部の肩を押したら、何とまあ吹っ飛ばしてしまいましたとさ。幸い跡部は無事でした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
壁ドンと怪力女子。
貴方は壁ドンされたらどうしますか?
受け入れる。俯く。逃げる。仕返す——。
怪力女子は勿論、ぶっ飛ばします。
「君のこと、ずっと気になってたんだ…。強くて素敵だよね。もしよかったら——」
壁に追い詰められて、頬に触れられそうになったその時、彼女はあの光景をフラッシュバックした。
『俺は可愛さと強さを兼ね備えたお前が……』
┈✄┈┈┈┈┈┈✄┈
キャアアアアアアア。
どこかからの叫び声を聞いた跡部は、ちょうど生徒会室で机に向かっていた。
「この声はアイツじゃねえか……?」
階段を上がると、角のところで顔面を真っ青にした彼女と倒れている男子生徒がいた。
「あ…跡部…。どうしよう…。やっちゃった…」
骨折れちゃってないかな、などと心配している彼女。全く……。次は何をやらかした?
「前、跡部吹き飛ばしちゃったから…。押すのはダメだと思って、四方投げで収めた……」
「で、このザマか」
男子生徒は「全然…平気だよ…グハッ」と言って倒れた。
「あああああやばいいいい」
「いや、驚いてるだけみてえだ。損傷は無えよ」
「なんで分かるの?」
「俺は視力が良くてな。骨まで見透せる」
「やば」
「それよりも、何で投げた?」
「…その、告白?されて。触られそうになったから、恥ずかしくなっちゃって…」
はぁ………。跡部は深くため息を吐いてから、「初心だな」と言った。
「ウブ?」
「恋愛に慣れてなくて純粋ってことだ」
「れんあい……ひぇぇ…」
「お前は恋愛しようとは思わねえのか?」
「思ったことないかも」
まあ少しずつ慣れていけばいい、と言って彼は彼女の手に自分の手を重ねた。
「どした?」
「まずは手からだ。どうだ?恥ずかしいか?」
「いや…別に」
「じゃあ次だな」
彼女の頬に優しく手が触れる。彼女は少しびくりと反応した。
「無理か?」
「…ちょっと」
「そうか。まあこれから少しずつ、だな」
「うん……。私頑張るね…!」
純粋すぎる彼女は気がついていなかった。「跡部がこれからも触れに来る」「跡部と恋愛に慣れる」という意味を。彼女の筋肉も、勿論気がついていなかった。
以前いじめをしていた男子達を投げ飛ばしてから跡部に目をつけられている。
少し大きめの制服を着ているので、あまり筋肉がついているようには見えない。側から見ればただの女子中学生である。
「へぇ…いい筋肉してるじゃねーの…」
おい跡部、
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綱引き無双の怪力女子。
体育大会の綱引き。女子部門と男子部門に分かれている。彼女がいるクラスは毎年ボロ勝ちしてしまう為、審判にするという案が出た。
「それは不公平なんじゃねえか?」
手を挙げたのは跡部。彼はとある提案をした。
┈✄┈┈┈┈┈┈✄┈
「さあ皆様お待ちかねの綱引きです!今年はどんな戦いを見せてくれるのでしょうか!」
「ほんとに審判で良かったのか?」
「私がいたらつまんないでしょ?」
「俺は見ていて楽しいんだが」
「そう?でも跡部がおもしろい提案してくれたおかげでもっと楽しくなりそうだよ」
最後の試合が終わり、次の種目へ移ろうとした時であった。
「最後に!!!!教員一同と綱引き王者によるエキシビションマッチをお送りいたします!!!!」
放送部員が立ち上がって叫ぶ。その瞬間に、生徒達がどっと盛り上がりを見せた。歓声の中、教師達が綱の側に並び出した。
「じゃあ行ってくるね」
「ああ。頑張れよ」
すごい絵面である。片方は教師、もう片方は筋肉質の少女たった一人が綱を握りしめている。
「位置について…、用意……」
ドン!
—— と言った瞬間に教師陣が宙に浮いた。
┈✄┈┈┈┈┈┈✄┈
閉会式も終わり、係の生徒が片付けを始めた。
「すごかったね〜綱引き!」
「なんか勝っちゃったわ」
「先生達一瞬で負けたじゃん。瞬発力もすげえよなあ」
「ほんと?ありがとー」
「全く、俺が見込んだ通りだったな」
彼女が振り返ると、そこにはエキシビションマッチの提案をした張本人、跡部がいた。
「跡部も、応援ありがと」
「よくやったな。まさかあんなに早く決着をつけるとは」
でも…と言って彼女は俯いた。
「引っ張った時、とんでもない声出しちゃったんだよね…。うぅ…ほんと恥ずかしい……」
跡部は綱を引いた瞬間の彼女を思い出した。確かに「ウォラアアアアアアアアアアア‼︎」と叫んで綱を引っ張っていた。
「声を出すと力が増すって言うじゃねえか」
「でもさあ」
「それに…」と言いながら跡部は彼女の正面に立った。そして彼女の顎に手を添えた。
「俺は可愛さと強さを兼ね備えたお前が好きだぜ」
彼女の顔面が真っ赤に染まる。側で見ていた二人はキャーと歓声をあげた。
「もうそんな…照れちゃうじゃないっ」と言って跡部の肩を押したら、何とまあ吹っ飛ばしてしまいましたとさ。幸い跡部は無事でした。
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壁ドンと怪力女子。
貴方は壁ドンされたらどうしますか?
受け入れる。俯く。逃げる。仕返す——。
怪力女子は勿論、ぶっ飛ばします。
「君のこと、ずっと気になってたんだ…。強くて素敵だよね。もしよかったら——」
壁に追い詰められて、頬に触れられそうになったその時、彼女はあの光景をフラッシュバックした。
『俺は可愛さと強さを兼ね備えたお前が……』
┈✄┈┈┈┈┈┈✄┈
キャアアアアアアア。
どこかからの叫び声を聞いた跡部は、ちょうど生徒会室で机に向かっていた。
「この声はアイツじゃねえか……?」
階段を上がると、角のところで顔面を真っ青にした彼女と倒れている男子生徒がいた。
「あ…跡部…。どうしよう…。やっちゃった…」
骨折れちゃってないかな、などと心配している彼女。全く……。次は何をやらかした?
「前、跡部吹き飛ばしちゃったから…。押すのはダメだと思って、四方投げで収めた……」
「で、このザマか」
男子生徒は「全然…平気だよ…グハッ」と言って倒れた。
「あああああやばいいいい」
「いや、驚いてるだけみてえだ。損傷は無えよ」
「なんで分かるの?」
「俺は視力が良くてな。骨まで見透せる」
「やば」
「それよりも、何で投げた?」
「…その、告白?されて。触られそうになったから、恥ずかしくなっちゃって…」
はぁ………。跡部は深くため息を吐いてから、「初心だな」と言った。
「ウブ?」
「恋愛に慣れてなくて純粋ってことだ」
「れんあい……ひぇぇ…」
「お前は恋愛しようとは思わねえのか?」
「思ったことないかも」
まあ少しずつ慣れていけばいい、と言って彼は彼女の手に自分の手を重ねた。
「どした?」
「まずは手からだ。どうだ?恥ずかしいか?」
「いや…別に」
「じゃあ次だな」
彼女の頬に優しく手が触れる。彼女は少しびくりと反応した。
「無理か?」
「…ちょっと」
「そうか。まあこれから少しずつ、だな」
「うん……。私頑張るね…!」
純粋すぎる彼女は気がついていなかった。「跡部がこれからも触れに来る」「跡部と恋愛に慣れる」という意味を。彼女の筋肉も、勿論気がついていなかった。
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