白
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白は汚れるから嫌いだ。
すぐ何色にも染まっちまう。
君だってきっと…
「…ん、くっ!」
『ひぁっ…ぁっあ』
帝くんの奥でそのままイくと、何度目なのかわからない絶頂でようやく自分のものが落ち着いてくる。
それなのにオレは辛そうにしている君に
「もう終わりッスか?」
なんて軽口を叩いてしまう。
『ふぁ…、ぁう、あっ…はぁ…はぁ』
「っ!」
整わない呼吸と涙とでぐしゃぐしゃになったその顔。
「(ちょっとやりすぎたッスかね…)」
自分の手の汚れていない部分で顔をゴシゴシと拭いてやる。
その行為はここでの最後の思い出作りなんだと言われた。
数日前、オレに話があると言って何かと思えば『元の世界に戻れる方法を学園長が見つけてくれた』んだと。
「(…は、本気ッスか?まだ気持ちなんて伝えてねえってのに…いきなりすぎるだろ)」
頭の何処かでプチッと音がして帝くんの出すこの提案に、帝くんが帰る前日の夜乗ることにした。
『…ん、えっ、く』
何故かまだ泣いている帝くん。
オレの方が泣きたい。
それを上から眺めていると自分の正直な気持ちが言葉となる。
「……ねえ、このままアンタの喉元…噛みちぎってもいいッスか?」
呟いたその問いに答えはなかったけど、今度は自分の手で涙を拭ってオレを見つめる。
「なに…じょ、冗談ッスよ。もー、そんなに怒るなよな」
笑い繕って頭を撫でると帝くんの隣に寝転がる。
「はぁ…」
「アンタ、あっちの世界に戻ったら…」
『?』
「…こういうことはちゃんと好きな男とするんスよ」
『ん…』
帝くんがあっちの世界に戻ったら。
こっちの世界には帝くんがいなくなる…?
そんな世界、考えたこともなくて。
でも何処かで理解しているのか勝手に目頭が熱くなってくる。
「っ…!(ヤバい、今度はオレが泣きそう)」
目元を両手で覆う。
「…っ。でも、オレのことも忘れないでいてくれたら…っ、嬉しいッス」
そう言うと帝くんが『ラギー先輩のこと、忘れないです』と言ってそっとオレの手を握る。
「っ!?…へへっ。さあ、早く寝ましょう?明日は早起きッスよ」
握り返したい手を我慢して反対の手で帝くんの頭をポンポンとする。
それが君の体温を感じた最後。
あれから半年が経ってもその温かさが忘れられなくて。
いつの間にか記憶していた電話番号をスマホに打ち込む。
だけど毎日流れてくるメッセージは同じ。
君との繋がりなんてもうそれしか残っていないのに、聞こえてくるのはいつも無慈悲なメッセージ。
「帝くんに会いてえな…」
今まで我慢していた言葉が口から溢れると、同時に想いまでもが溢れ出してくる。
「…っ」
その日、オレは授業をサボった。
でも今頃、君はオレの気持ちなんて知らずにきっと誰かの色に染まっているんだろう。
白から別の色に。
すぐ何色にも染まっちまう。
君だってきっと…
「…ん、くっ!」
『ひぁっ…ぁっあ』
帝くんの奥でそのままイくと、何度目なのかわからない絶頂でようやく自分のものが落ち着いてくる。
それなのにオレは辛そうにしている君に
「もう終わりッスか?」
なんて軽口を叩いてしまう。
『ふぁ…、ぁう、あっ…はぁ…はぁ』
「っ!」
整わない呼吸と涙とでぐしゃぐしゃになったその顔。
「(ちょっとやりすぎたッスかね…)」
自分の手の汚れていない部分で顔をゴシゴシと拭いてやる。
その行為はここでの最後の思い出作りなんだと言われた。
数日前、オレに話があると言って何かと思えば『元の世界に戻れる方法を学園長が見つけてくれた』んだと。
「(…は、本気ッスか?まだ気持ちなんて伝えてねえってのに…いきなりすぎるだろ)」
頭の何処かでプチッと音がして帝くんの出すこの提案に、帝くんが帰る前日の夜乗ることにした。
『…ん、えっ、く』
何故かまだ泣いている帝くん。
オレの方が泣きたい。
それを上から眺めていると自分の正直な気持ちが言葉となる。
「……ねえ、このままアンタの喉元…噛みちぎってもいいッスか?」
呟いたその問いに答えはなかったけど、今度は自分の手で涙を拭ってオレを見つめる。
「なに…じょ、冗談ッスよ。もー、そんなに怒るなよな」
笑い繕って頭を撫でると帝くんの隣に寝転がる。
「はぁ…」
「アンタ、あっちの世界に戻ったら…」
『?』
「…こういうことはちゃんと好きな男とするんスよ」
『ん…』
帝くんがあっちの世界に戻ったら。
こっちの世界には帝くんがいなくなる…?
そんな世界、考えたこともなくて。
でも何処かで理解しているのか勝手に目頭が熱くなってくる。
「っ…!(ヤバい、今度はオレが泣きそう)」
目元を両手で覆う。
「…っ。でも、オレのことも忘れないでいてくれたら…っ、嬉しいッス」
そう言うと帝くんが『ラギー先輩のこと、忘れないです』と言ってそっとオレの手を握る。
「っ!?…へへっ。さあ、早く寝ましょう?明日は早起きッスよ」
握り返したい手を我慢して反対の手で帝くんの頭をポンポンとする。
それが君の体温を感じた最後。
あれから半年が経ってもその温かさが忘れられなくて。
いつの間にか記憶していた電話番号をスマホに打ち込む。
だけど毎日流れてくるメッセージは同じ。
君との繋がりなんてもうそれしか残っていないのに、聞こえてくるのはいつも無慈悲なメッセージ。
「帝くんに会いてえな…」
今まで我慢していた言葉が口から溢れると、同時に想いまでもが溢れ出してくる。
「…っ」
その日、オレは授業をサボった。
でも今頃、君はオレの気持ちなんて知らずにきっと誰かの色に染まっているんだろう。
白から別の色に。