焦凍短編
名前変換が必要な場合はどうぞ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夜中に起きてしまって中々寝付けずそっとベッドから出て水分補給をして気分転換がてらスマホを見ていたら余計に眠れなくなった。
それでも眠らなければ明日が辛いのは分かっているのでベッドに戻ると、焦凍がうっすら目を開けている。
「……眠れねぇのか」
「起こしちゃってごめんね」
元々私がいた場所をぽふぽふ叩くので大人しく戻ると、ぎゅっと抱き寄せてくれた。何だか擽ったくて、嬉しい。
「怖い夢、見ちゃって」
胸元に擦り寄れば温もりを感じる。毛布を引き上げてくれてすっぽり腕の中に収まった。
「どんな夢?」
「……どれだけ探しても、焦凍だけが見付からない夢」
「ここに居る」
「うん」
「どこにいても、俺が探し出す」
「……うん」
とろんと微睡んだ声が甘く鼓膜を揺らす。
「絶対一人になんて、させないからな」
抱きしめられて鼓動を感じていると、段々と瞼が重くなってきた。大丈夫、あれは夢の話なんだから。
次に起きた時は外が明るく、焦凍の目はしっかりと開いていた。
「起きてたの」
「ん、寝顔眺めてたんだ」
かわいい、と言って額に唇が落ちる。
「恥ずかしいよ」
「今更だろ」
「……おはよう、焦凍」
「おはよう、今日も一番に会えて嬉しい」
ふにゃりと笑う顔。
いつだって私の一番も、君だよ、なんて。
それでも眠らなければ明日が辛いのは分かっているのでベッドに戻ると、焦凍がうっすら目を開けている。
「……眠れねぇのか」
「起こしちゃってごめんね」
元々私がいた場所をぽふぽふ叩くので大人しく戻ると、ぎゅっと抱き寄せてくれた。何だか擽ったくて、嬉しい。
「怖い夢、見ちゃって」
胸元に擦り寄れば温もりを感じる。毛布を引き上げてくれてすっぽり腕の中に収まった。
「どんな夢?」
「……どれだけ探しても、焦凍だけが見付からない夢」
「ここに居る」
「うん」
「どこにいても、俺が探し出す」
「……うん」
とろんと微睡んだ声が甘く鼓膜を揺らす。
「絶対一人になんて、させないからな」
抱きしめられて鼓動を感じていると、段々と瞼が重くなってきた。大丈夫、あれは夢の話なんだから。
次に起きた時は外が明るく、焦凍の目はしっかりと開いていた。
「起きてたの」
「ん、寝顔眺めてたんだ」
かわいい、と言って額に唇が落ちる。
「恥ずかしいよ」
「今更だろ」
「……おはよう、焦凍」
「おはよう、今日も一番に会えて嬉しい」
ふにゃりと笑う顔。
いつだって私の一番も、君だよ、なんて。