焦凍短編
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随分寒くなってきたな、と思う。それを手を繋ぐ口実にするように甘酸っぱい時期はとっくに過ぎてしまったけれど。それでも変わらずに手を引いてくれる君がいるから、私は寒い冬も好きになることが出来た。
「さみぃな」
君の左手はいつもぽかぽかしている気がする。わざわざ温めてくれているのかと聞いたこともあったけど、そうではないらしい。好きだから自然とそうなるのかも、なんて笑ってくれるから、私は手を繋いで歩くのも好きになった。
「クリスマスに雪が降ったりしないかなぁ」
他愛ない会話が続いても続かなくても、無言が息苦しくないのは君が初めてだった。だから頻繁に会うことも怖くなかったし、短い時間しか会えなくても会いたいと言えるようになった。
私は気付けば、君のおかげで随分と自信家になれたように思う。
何もかもネガティブに捉えて落ち込むことが随分と減った。
「雪だるま作るか」
「いいね、大きいの作れるくらい降るかな」
愛されている、自覚。どうしてこの人が私なんかを、と思っていたのも随分前のような気がする。全身で、言葉で伝えてくれる愛は、いつだって私を笑顔にしてくれる。
「降らなかったらどうする?」
「雪だるまは来年にして、今年はイルミネーションにしよう」
ほら、君はいつだって当たり前の顔で未来に私を置いてくれるから。だから私は何も怖くなくなった。君を好きでいてもいいと思えた。
無意識で愛してくれる君へ、最大級の笑顔で返したい。
「さみぃな」
君の左手はいつもぽかぽかしている気がする。わざわざ温めてくれているのかと聞いたこともあったけど、そうではないらしい。好きだから自然とそうなるのかも、なんて笑ってくれるから、私は手を繋いで歩くのも好きになった。
「クリスマスに雪が降ったりしないかなぁ」
他愛ない会話が続いても続かなくても、無言が息苦しくないのは君が初めてだった。だから頻繁に会うことも怖くなかったし、短い時間しか会えなくても会いたいと言えるようになった。
私は気付けば、君のおかげで随分と自信家になれたように思う。
何もかもネガティブに捉えて落ち込むことが随分と減った。
「雪だるま作るか」
「いいね、大きいの作れるくらい降るかな」
愛されている、自覚。どうしてこの人が私なんかを、と思っていたのも随分前のような気がする。全身で、言葉で伝えてくれる愛は、いつだって私を笑顔にしてくれる。
「降らなかったらどうする?」
「雪だるまは来年にして、今年はイルミネーションにしよう」
ほら、君はいつだって当たり前の顔で未来に私を置いてくれるから。だから私は何も怖くなくなった。君を好きでいてもいいと思えた。
無意識で愛してくれる君へ、最大級の笑顔で返したい。