焦凍短編
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「何かすげぇな」
初めて私の家に泊まりに来てくれた焦凍くんが不思議な物を見る目で私のスキンケアを見ている。
私が泊まりに行く時は小さくパッケージした物や簡易的なセットしかないから、家に並ぶ小瓶たちを見て、何だか首を傾げていた。
「これは?」
「これはこの次に使うの、こっちは目元」
「目だけ塗るのか」
説明をしていると焦凍くんがそれを順番に並べていく。興味津々と言う訳ではなさそうだけど、純粋に気になるようだった。
「こんなに頑張ってるから、紗良はいつもかわいいんだな」なんて、時間とお金の無駄にも見える自己満足を受け入れてくれるのが、嬉しかった。
「明日の朝も見てていいか、化粧も見てぇ」
「観察されるのは恥ずかしいけど……好きな色とかあれば教えてね」
焦凍くんは女の子の努力を絶対に馬鹿にしない。
「目がきらきらしてる時があるだろ、あれがいい」
「どれだろ、たくさんあるから試してみよっか」
導入美容液から全ての工程を終わらせて、漸く鏡ではなく焦凍くんと向き合う。そうするとぱあっと笑顔になって両腕を広げてくれた。
ぽすん、とそこに収まれば優しく抱きしめてくれる。
「お待たせ」
「待ってねぇ、見てたから」
「少しだけ夜更かし、する?」
「……あぁ、勿論」
ちゅ、と頬にキスが落ちる。もちもちだな、なんて笑ってくれるのが楽しい。一緒にのんびり過ごす夜も悪くない、かな。
初めて私の家に泊まりに来てくれた焦凍くんが不思議な物を見る目で私のスキンケアを見ている。
私が泊まりに行く時は小さくパッケージした物や簡易的なセットしかないから、家に並ぶ小瓶たちを見て、何だか首を傾げていた。
「これは?」
「これはこの次に使うの、こっちは目元」
「目だけ塗るのか」
説明をしていると焦凍くんがそれを順番に並べていく。興味津々と言う訳ではなさそうだけど、純粋に気になるようだった。
「こんなに頑張ってるから、紗良はいつもかわいいんだな」なんて、時間とお金の無駄にも見える自己満足を受け入れてくれるのが、嬉しかった。
「明日の朝も見てていいか、化粧も見てぇ」
「観察されるのは恥ずかしいけど……好きな色とかあれば教えてね」
焦凍くんは女の子の努力を絶対に馬鹿にしない。
「目がきらきらしてる時があるだろ、あれがいい」
「どれだろ、たくさんあるから試してみよっか」
導入美容液から全ての工程を終わらせて、漸く鏡ではなく焦凍くんと向き合う。そうするとぱあっと笑顔になって両腕を広げてくれた。
ぽすん、とそこに収まれば優しく抱きしめてくれる。
「お待たせ」
「待ってねぇ、見てたから」
「少しだけ夜更かし、する?」
「……あぁ、勿論」
ちゅ、と頬にキスが落ちる。もちもちだな、なんて笑ってくれるのが楽しい。一緒にのんびり過ごす夜も悪くない、かな。