騎士の妹君と王子さま
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(妹君と夏季休暇2)
アビは腕を組んで口を一文字にして黙り込んでいた。寝る支度を済ませたマイクはアビの横に腰を下ろした。ここは客間の寝室。4人部屋でナナバは横になって読書をしており、ジェットは筋トレに夢中だった。
「騎士さんはご機嫌斜めなようで」
「…ふたりでいるだろうからな」
「呼べと誘ったのはお前。彼女の相手だと『視た』んだろ?」
「分かってても面白くないもんは面白くない」
「子どもかよ。諦めろ、寧ろ祝え」
「まだはえーよ!」
「俺は『視え』ないから分からんが、正直良い機会だった。お前等と飛べるのはあいつのモチベーションにもつながるからな」
「有望株らしいな」
「化けるさ。将来が楽しみでね」
「おい、クィディッチ馬鹿ども。少しは別のことを考えろ」
「遅かれ早かれ出逢ってたんでしょ。なにか気になることでもあるわけ?」
アビはさらに眉間のシワを深くしたので、ナナバは思わず身を起こした。
「フィオに良くないこと…?」
「いま『視える』時点では良いと言えない。だから近くに居たら他の事もわかるかと思ったんだ。俺たちもあと1年だからな。してやれる事はしてやりたい」
部屋の空気が重くなった。
「直ぐ起こることか?」
「断片的過ぎて分からねえ。まだ先だとは思うが、俺の能力も完璧じゃねえから」
「僕らは何も出来ないの…?」
「ビビっても仕方ねえ。何が起こっても対処出来るようになるしかない」
アビは腕を組んで口を一文字にして黙り込んでいた。寝る支度を済ませたマイクはアビの横に腰を下ろした。ここは客間の寝室。4人部屋でナナバは横になって読書をしており、ジェットは筋トレに夢中だった。
「騎士さんはご機嫌斜めなようで」
「…ふたりでいるだろうからな」
「呼べと誘ったのはお前。彼女の相手だと『視た』んだろ?」
「分かってても面白くないもんは面白くない」
「子どもかよ。諦めろ、寧ろ祝え」
「まだはえーよ!」
「俺は『視え』ないから分からんが、正直良い機会だった。お前等と飛べるのはあいつのモチベーションにもつながるからな」
「有望株らしいな」
「化けるさ。将来が楽しみでね」
「おい、クィディッチ馬鹿ども。少しは別のことを考えろ」
「遅かれ早かれ出逢ってたんでしょ。なにか気になることでもあるわけ?」
アビはさらに眉間のシワを深くしたので、ナナバは思わず身を起こした。
「フィオに良くないこと…?」
「いま『視える』時点では良いと言えない。だから近くに居たら他の事もわかるかと思ったんだ。俺たちもあと1年だからな。してやれる事はしてやりたい」
部屋の空気が重くなった。
「直ぐ起こることか?」
「断片的過ぎて分からねえ。まだ先だとは思うが、俺の能力も完璧じゃねえから」
「僕らは何も出来ないの…?」
「ビビっても仕方ねえ。何が起こっても対処出来るようになるしかない」
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