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はろー不思議な国、そしてひもじい
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ちょっと湿った土の匂い、冷たい空気にブルリと身震いする。
森の中は思ったよりも鬱蒼としていて、ぐるぐると蔓か巻かれた背丈以上の草やでかい幹ばかりで先ほどいたところとはまた別世界のようだった。
まるでおとぎ話に迷い込んで小人になってしまったような、そんな感覚。
「はぁ…本当にどこもかしこもおかしいもんやな。まるでお菓子の家 !まるで不思議の国 !迷いこむにしちゃあ出来すぎてるし、それとも私がおかしくなったんか?…いんや、笑えん冗談よ。考えんどこ。」
普通に日本酒1号呑んだだけだしな。
因みにこの現状を夢だとは微塵も思わなかった。
なぜなら、ふらふら歩いてるだけだったし。
あと現状がリアルすぎて夢と思う方が無理に近しい。
さっきの花畑とは違い、森の中はずっと薄暗い。気が滅入る前に(正直もう滅入っているが。)抜け出したいところだが…
森のくまさんを小声で歌いながら足を進める。
バサバサッ
かなり大きな羽音がきこえた。
気になって頭上を見上げたそこには、誰もが知っているカラス。ではなく、人の何倍にも及ぶ巨大なカラスが木の枝に止まっていた。
「ある~日、森のっ中、、、、巨大な、カっラっスに!出会ってしまったぁぁぁ!!」
あぁ、夢ならばどれほど良かったでしょう~♪なんて歌い出したいくらいには現実逃避に走っている。現実でも走っている。それはもう、全力疾走で。
「ほんとに何なんだこの森!!あんなん丸飲みされるに決まっとる!!」
ギャアアアと叫ばなかっただけ私偉い!叫んだらそれこそ居場所言うてるようなもんだからね!
出口の分からないまま彷徨っているのも、誰かにヘルプを出せないこの状況も最悪すぎる。
ひたすら、ただひたすらに走って気付けば辺りはシンと静まり返っていた。あの巨大カラスが追ってきている様子もない。
「ゼェ、ハァ…し、死ぬかと思った…もう走れん…にしてもここは本当にどこなんだ?」
今度は小さな湖の畔でキラキラと輝く植物が群生している。
不意に微かに甘い香りが鼻先を掠めた。湖と思っていたが、やはり普通であるはずがなく、水質(と言っていいものか怪しいが)は黄金色をしていて甘い香りも湖から漂っているものだった。
これは…たぶん知ってる匂いだ。何だっけ、、北の方で採れるやつ…
「ペロッ…あ!!あれだ、メープルシロップだ!しかもめちゃめちゃ美味しいやつじゃん。お!こっちの草花は飴細工やん。」
いいね、ここにホットケーキでもあれば尚良かったけど。
ちゃんと美味しいもん食べて緊張が幾分か溶けた気がする。少し眠りたいな…摩訶不思議体験ばっかだったし、こんなところで寝てしまうのもどうかとは思うけれど、睡魔に抗えるほどの体力はないし。
「次に起きた時は、元の日常で、、ありますよーに…」
瞼が完全に落ち切った。
静かなこの湖に羽音が響く。幹にもたれて眠る鈴のそばにそっと降り立ち、じっと見つめる。嘴で少し震えながら彼女の頭に触れるが、起きる気配はない。
「ガァァァ」
その巨大な黒い塊は一鳴きすると、鈴を温めるように守るように身を寄せて羽を休めた。そしてこの巨大な黒い塊もまた、瞳を閉じてしまうのであった。
森の中は思ったよりも鬱蒼としていて、ぐるぐると蔓か巻かれた背丈以上の草やでかい幹ばかりで先ほどいたところとはまた別世界のようだった。
まるでおとぎ話に迷い込んで小人になってしまったような、そんな感覚。
「はぁ…本当にどこもかしこもおかしいもんやな。まるで
普通に日本酒1号呑んだだけだしな。
因みにこの現状を夢だとは微塵も思わなかった。
なぜなら、ふらふら歩いてるだけだったし。
あと現状がリアルすぎて夢と思う方が無理に近しい。
さっきの花畑とは違い、森の中はずっと薄暗い。気が滅入る前に(正直もう滅入っているが。)抜け出したいところだが…
森のくまさんを小声で歌いながら足を進める。
バサバサッ
かなり大きな羽音がきこえた。
気になって頭上を見上げたそこには、誰もが知っているカラス。ではなく、人の何倍にも及ぶ巨大なカラスが木の枝に止まっていた。
「ある~日、森のっ中、、、、巨大な、カっラっスに!出会ってしまったぁぁぁ!!」
あぁ、夢ならばどれほど良かったでしょう~♪なんて歌い出したいくらいには現実逃避に走っている。現実でも走っている。それはもう、全力疾走で。
「ほんとに何なんだこの森!!あんなん丸飲みされるに決まっとる!!」
ギャアアアと叫ばなかっただけ私偉い!叫んだらそれこそ居場所言うてるようなもんだからね!
出口の分からないまま彷徨っているのも、誰かにヘルプを出せないこの状況も最悪すぎる。
ひたすら、ただひたすらに走って気付けば辺りはシンと静まり返っていた。あの巨大カラスが追ってきている様子もない。
「ゼェ、ハァ…し、死ぬかと思った…もう走れん…にしてもここは本当にどこなんだ?」
今度は小さな湖の畔でキラキラと輝く植物が群生している。
不意に微かに甘い香りが鼻先を掠めた。湖と思っていたが、やはり普通であるはずがなく、水質(と言っていいものか怪しいが)は黄金色をしていて甘い香りも湖から漂っているものだった。
これは…たぶん知ってる匂いだ。何だっけ、、北の方で採れるやつ…
「ペロッ…あ!!あれだ、メープルシロップだ!しかもめちゃめちゃ美味しいやつじゃん。お!こっちの草花は飴細工やん。」
いいね、ここにホットケーキでもあれば尚良かったけど。
ちゃんと美味しいもん食べて緊張が幾分か溶けた気がする。少し眠りたいな…摩訶不思議体験ばっかだったし、こんなところで寝てしまうのもどうかとは思うけれど、睡魔に抗えるほどの体力はないし。
「次に起きた時は、元の日常で、、ありますよーに…」
瞼が完全に落ち切った。
静かなこの湖に羽音が響く。幹にもたれて眠る鈴のそばにそっと降り立ち、じっと見つめる。嘴で少し震えながら彼女の頭に触れるが、起きる気配はない。
「ガァァァ」
その巨大な黒い塊は一鳴きすると、鈴を温めるように守るように身を寄せて羽を休めた。そしてこの巨大な黒い塊もまた、瞳を閉じてしまうのであった。
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