蘭嶺小説
此処は人気番組『まいど!アイドルらすべがす』(通称・まいらす)のパーソナリティの二人がロケ地で泊まるホテルの一室。
そこに嶺二と蘭丸の二人は居た。
「……」
「……」
蘭丸は好きなロックの雑誌を読んでいる。
台本をチェックし終え、その横顔を幸せそうに見る嶺二。
(やっぱりランランって睫毛が長いよねー)
(鼻筋も通っているし、唇も形良くて薄いし)
(肌も白い、こんなカッコイイ人が…)
(ぼくの恋人なん、て…)
『恋人』
口には出さないまでも改めてそう思うと嶺二の顔は真っ赤になった。
つい先日、二人は恋人同士になったばかりである。
告白をしてきたのは蘭丸の方からだった。
蘭丸の大きい手が嶺二の顔を優しく撫でる。
そして二人は星空の下キスをした。
その時の様子を思い出して更に顔が赤くなる。
(あ~、もう嫌だ~)
「おい、嶺二」
「?!な、何?ランラン?」
突然名前を呼ばれて思わず声が裏返ってしまう。
「さっきから何、人の顔を見て百面相したり茹でダコになってんだよ?」
は、恥ずかしい!先程からの自分の行動を蘭丸に見られていたのだ、穴があったら入りたいとはまさにこの事である。
「ご、ごめんごめんご☆ただランランが凄くカッコイイな〜って思ってさ」
蘭丸には誤魔化しても無駄なので正直に嶺二は言う。
「…てめぇ、煽ってんのか?」
「えっ?」
トサッ。
気付いた時には蘭丸に連れられてベッドに押し倒されていた。
「おれにはおまえしか居ねぇ、ずっとおれについてこい」
蘭丸の低くて掠れた声を耳元で聞かされて嶺二の身体はゾクゾクとする。
「あ、蘭丸…」
熱いキスを交わす二人。
嶺二は瞳を閉じるとそっと蘭丸に身を委ねたのだった。
雑誌を見ながら横に居る嶺二にチラリと視線を向ける。
台本をチェックしている嶺二の横顔が目に入る。
パッチリとしたタレ目にスっと通った鼻筋に愛らしい唇。
そのどれもが愛しい。
(やっと手に入れた恋人、絶対に手離さない)
-おれがおまえを幸せにするから-
そう蘭丸が心に誓っている事を嶺二は知る筈もなかった。
そこに嶺二と蘭丸の二人は居た。
「……」
「……」
蘭丸は好きなロックの雑誌を読んでいる。
台本をチェックし終え、その横顔を幸せそうに見る嶺二。
(やっぱりランランって睫毛が長いよねー)
(鼻筋も通っているし、唇も形良くて薄いし)
(肌も白い、こんなカッコイイ人が…)
(ぼくの恋人なん、て…)
『恋人』
口には出さないまでも改めてそう思うと嶺二の顔は真っ赤になった。
つい先日、二人は恋人同士になったばかりである。
告白をしてきたのは蘭丸の方からだった。
蘭丸の大きい手が嶺二の顔を優しく撫でる。
そして二人は星空の下キスをした。
その時の様子を思い出して更に顔が赤くなる。
(あ~、もう嫌だ~)
「おい、嶺二」
「?!な、何?ランラン?」
突然名前を呼ばれて思わず声が裏返ってしまう。
「さっきから何、人の顔を見て百面相したり茹でダコになってんだよ?」
は、恥ずかしい!先程からの自分の行動を蘭丸に見られていたのだ、穴があったら入りたいとはまさにこの事である。
「ご、ごめんごめんご☆ただランランが凄くカッコイイな〜って思ってさ」
蘭丸には誤魔化しても無駄なので正直に嶺二は言う。
「…てめぇ、煽ってんのか?」
「えっ?」
トサッ。
気付いた時には蘭丸に連れられてベッドに押し倒されていた。
「おれにはおまえしか居ねぇ、ずっとおれについてこい」
蘭丸の低くて掠れた声を耳元で聞かされて嶺二の身体はゾクゾクとする。
「あ、蘭丸…」
熱いキスを交わす二人。
嶺二は瞳を閉じるとそっと蘭丸に身を委ねたのだった。
雑誌を見ながら横に居る嶺二にチラリと視線を向ける。
台本をチェックしている嶺二の横顔が目に入る。
パッチリとしたタレ目にスっと通った鼻筋に愛らしい唇。
そのどれもが愛しい。
(やっと手に入れた恋人、絶対に手離さない)
-おれがおまえを幸せにするから-
そう蘭丸が心に誓っている事を嶺二は知る筈もなかった。
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