蘭嶺小説
コンコン。
誰かが扉をノックする音が聞こえて昼寝をするには多少遅い時間だが、兎に角眠っていた蘭丸は目を覚ました。
(一体、誰だ…?)
そんな事を思いながらまだ寝ぼけている頭をしながら起き上がり、扉の方へと向かう。
ガチャ。
「はい」
相手を確認しないまま蘭丸は扉を開けた。
「(蘭ちゃん)ランちゃん(黒崎さん)、お誕生日おめでとう(ございます)!」
そんな事を言いながらいきなり花束やらラッピングされた箱を渡された。
「お、おう…」
突然の出来事で蘭丸の頭の思考回路が一瞬止まる。
だが、徐々に頭がハッキリとしてくる。
「ハヤト、トキヤ、レン、これは一体何の真似だ?」
名前を呼ばれた三人は顔を見合わせる。
「何って、蘭ちゃんの誕生日プレゼントだよ?」
「だって黒崎さん、今日誕生日じゃないですか」
「まさか忘れたとは言わないよね?」
三人の台詞で蘭丸は今日が自分の誕生日だっていう事を思い出す。
「…すっかり忘れてた」
「もう、ランちゃんらしいな~」
レンが苦笑をする。
「まぁ、そのプレゼントは置いといて…」
「本命は此方です」
ぐいっと三人が蘭丸の前に差し出す。
「……」
それを見た蘭丸の口があんぐりと開く。
「どうしたのランちゃん?折角の男前が台無しだよ?」
「…いや、だっておまえ…これ…」
まだ自分は寝ぼけているのだろうか?
「もう、ランランってばあんまりジロジロと見ないでよ!」
そう言う嶺二の頭には大きな緑色のリボンがラッピングされていた。
手にはメッセージカードが。
『三人からの誕生日プレゼントだよ(です)』
「あまりにもベタベタ過ぎるだろ!」
蘭丸はついツッコミを入れる。
「まぁ取り敢えず嶺ちゃん、中に入って」
「ちょっ!ハヤハヤ、押さないでー☆」
「では、ごゆっくりどうぞ」
「素敵な誕生日を」
パタン。
嶺二を中に押し込むと三人は嵐の様に去って行った。
「今のは一体、何だったんだ」
「いきなりレンレンの車で誘拐されたと思ったらこれだよ…夜にこっちに来ようと思ってたのに…」
ブツブツと嶺二は文句を言っている。
「よし、何とか状況は把握した」
ぐいっと蘭丸は嶺二を引き寄せる。
「ランラン…?」
「おまえはおれの誕生日プレゼントだって事はおれの好きにしていいって事だな」
「あ、うん…」
思わず嶺二の顔が赤くなった。
頭のリボンを外してあげる。
「これはこれで可愛かったんだけどな」
「ランランってば…」
嶺二の台詞に蘭丸は大きな溜め息を吐く。
「こんな日にまで渾名か…」
「ご、ごめん蘭丸」
慌てて嶺二は言い直す。
「上出来だ」
チュッ。
軽いリップ音を立てて嶺二の唇にキスをする。
「ふふっ」
本当に幸せそうに嶺二が微笑む。
「嶺二、愛してる」
「ぼくも愛してるよ蘭丸…」
ギシッ。
蘭丸は嶺二をベッドに押し倒す。
そして二人は愛し合った。
「アイタタ…身体がだるい…」
嶺二がぐでーっと死んでいる。
「悪ぃ、張り切り過ぎた…」
照れくさそうに蘭丸が言う。
「ううん、嬉しかったからいいよ」
にこっと嶺二が笑う。
ぽんぽん。
嶺二の頭を優しく撫でる。
このひと時が幸せな時間だと蘭丸は感じていた。
(これがおれが願った幸せ…)
「ああ、そういや」
「うん、何?」
テーブルの上に乗っていたメッセージカードを手に取る。
「これ、見てもいいか?」
「どうぞ」
カードを開けるとそこには嶺二の字で
『お誕生日おめでとう蘭丸、これからもずっと傍に居るよ愛してる』と、書かれていた。
「有難う、おれの特別な人」
蘭丸は笑顔になると嶺二にキスをした。
・° ♬︎ Happy Birthday ♬ °・RANMARU☆
-どうぞ幸せな一年を過ごして下さい-
誰かが扉をノックする音が聞こえて昼寝をするには多少遅い時間だが、兎に角眠っていた蘭丸は目を覚ました。
(一体、誰だ…?)
そんな事を思いながらまだ寝ぼけている頭をしながら起き上がり、扉の方へと向かう。
ガチャ。
「はい」
相手を確認しないまま蘭丸は扉を開けた。
「(蘭ちゃん)ランちゃん(黒崎さん)、お誕生日おめでとう(ございます)!」
そんな事を言いながらいきなり花束やらラッピングされた箱を渡された。
「お、おう…」
突然の出来事で蘭丸の頭の思考回路が一瞬止まる。
だが、徐々に頭がハッキリとしてくる。
「ハヤト、トキヤ、レン、これは一体何の真似だ?」
名前を呼ばれた三人は顔を見合わせる。
「何って、蘭ちゃんの誕生日プレゼントだよ?」
「だって黒崎さん、今日誕生日じゃないですか」
「まさか忘れたとは言わないよね?」
三人の台詞で蘭丸は今日が自分の誕生日だっていう事を思い出す。
「…すっかり忘れてた」
「もう、ランちゃんらしいな~」
レンが苦笑をする。
「まぁ、そのプレゼントは置いといて…」
「本命は此方です」
ぐいっと三人が蘭丸の前に差し出す。
「……」
それを見た蘭丸の口があんぐりと開く。
「どうしたのランちゃん?折角の男前が台無しだよ?」
「…いや、だっておまえ…これ…」
まだ自分は寝ぼけているのだろうか?
「もう、ランランってばあんまりジロジロと見ないでよ!」
そう言う嶺二の頭には大きな緑色のリボンがラッピングされていた。
手にはメッセージカードが。
『三人からの誕生日プレゼントだよ(です)』
「あまりにもベタベタ過ぎるだろ!」
蘭丸はついツッコミを入れる。
「まぁ取り敢えず嶺ちゃん、中に入って」
「ちょっ!ハヤハヤ、押さないでー☆」
「では、ごゆっくりどうぞ」
「素敵な誕生日を」
パタン。
嶺二を中に押し込むと三人は嵐の様に去って行った。
「今のは一体、何だったんだ」
「いきなりレンレンの車で誘拐されたと思ったらこれだよ…夜にこっちに来ようと思ってたのに…」
ブツブツと嶺二は文句を言っている。
「よし、何とか状況は把握した」
ぐいっと蘭丸は嶺二を引き寄せる。
「ランラン…?」
「おまえはおれの誕生日プレゼントだって事はおれの好きにしていいって事だな」
「あ、うん…」
思わず嶺二の顔が赤くなった。
頭のリボンを外してあげる。
「これはこれで可愛かったんだけどな」
「ランランってば…」
嶺二の台詞に蘭丸は大きな溜め息を吐く。
「こんな日にまで渾名か…」
「ご、ごめん蘭丸」
慌てて嶺二は言い直す。
「上出来だ」
チュッ。
軽いリップ音を立てて嶺二の唇にキスをする。
「ふふっ」
本当に幸せそうに嶺二が微笑む。
「嶺二、愛してる」
「ぼくも愛してるよ蘭丸…」
ギシッ。
蘭丸は嶺二をベッドに押し倒す。
そして二人は愛し合った。
「アイタタ…身体がだるい…」
嶺二がぐでーっと死んでいる。
「悪ぃ、張り切り過ぎた…」
照れくさそうに蘭丸が言う。
「ううん、嬉しかったからいいよ」
にこっと嶺二が笑う。
ぽんぽん。
嶺二の頭を優しく撫でる。
このひと時が幸せな時間だと蘭丸は感じていた。
(これがおれが願った幸せ…)
「ああ、そういや」
「うん、何?」
テーブルの上に乗っていたメッセージカードを手に取る。
「これ、見てもいいか?」
「どうぞ」
カードを開けるとそこには嶺二の字で
『お誕生日おめでとう蘭丸、これからもずっと傍に居るよ愛してる』と、書かれていた。
「有難う、おれの特別な人」
蘭丸は笑顔になると嶺二にキスをした。
・° ♬︎ Happy Birthday ♬ °・RANMARU☆
-どうぞ幸せな一年を過ごして下さい-
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