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新一とコナン①

「あ~~疲れた~~」

俺は、背伸びをしながらあくびをした…。

そんな俺を見て、隣で蘭がくすくすと笑っている……。

「今日は新一、頑張ったもんね……授業は聞いてなかったけど……」
「ああ、仕方ねーだろ?コナンが待ってんだから…」

そういいながら、鞄から本を取り出した…。

俺から、その本を受け取った蘭は…ぴらぴらと本をめくりながら、感心していた……。

「いつもは寝てるクセに…コナン君の事になると凄いね~この集中力どこから出て来るのかしら…」
「いいだろ?あいつだって、待ってんだから…」
「本当、優しいお兄ちゃんね…」

俺の言葉に、優しく微笑む蘭を見て俺は照れると…顔を背けた……。


暫く歩き、角を曲がるとコナン達に会った……。

「新一兄ちゃん!!」

俺の存在をいち早く発見したコナンが、真っ先に走って来た…。

「よう、コナン…ほら、約束していた本だぞ…」
「わぁ…ありがとう!!新一兄ちゃん!!」

俺から、本を受け取ったコナンは満面の笑みで本をぴらぴらめくっていく…。

その後ろで、元太君達がコナンの見ている本を興味津々に覗いていた…。

「新一、コナン君の為に一日中ずっーとやってたのよ…」
「ばか、余計な事言うなよ……」

蘭の一言に、焦る俺に対して…灰原さんが鋭い突っ込みを入れた……。

「…って事は…全く授業聞いてなかったのね…お兄さん…」
「うっ…」

そんなやり取りを聞いていたコナンは、本を閉じると勢いよく駆け出した…。

「じゃ、僕先に帰るから…ありがとう、新一兄ちゃん!!」
「あっ、待てよ…」

余程、早く読みたかったのか……コナンは勢いよく走り出し、本を両手でしっかり持ち…家まで急いだ…。

「じゃあ、またな…」

俺も、その場にいた皆に声をかけると…コナンの後を追った…。

まぁ、でもこれで暫くは大人しくなるだろう…俺はコナンの後を追いながら、安心感を漂わせていた…。
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