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コ蘭短編小説

コ哀短編集の☆負傷した足☆を先にお読みください☆
「コナン君!!ちょっと、大丈夫なの……!?こんなに怪我して……」


私は、阿笠博士から連絡を受けて直ぐに…博士の家にいるコナン君を迎えに行った……。


「だっ、大丈夫だよ、蘭ね~ちゃん……」


私に掌を向けながら、コナン君は慌てていた……。


多分、心配させないようにしているんだろうけど…足の包帯を見れば、そんな否定なんて掻き消されちゃうんだよ…コナン君……。


「じゃあ、帰ろう……!?」


私がコナン君に背中を向け、差し出すと…コナン君は苦笑いを浮かべ、固まっていた……。


「どうしたの!?早く乗って……」

「いいよ、自分で帰れるから……」


きっと、哀ちゃんの前だから格好つけたかったんだろうと、私は心の中で納得していた…。


「もう、バカ言わないで…そんな足で帰れるわけないでしょ…いいから、乗って……」


次の瞬間、促し続ける私の背中にコナン君はダイブしてきた……。


「わっ……押すなよ、灰原…」

「もたもたして、中々乗らないからよ……」


私の背中に乗りながら、コナン君は哀ちゃんと口喧嘩していた……。


そんな光景を横目で微笑みながら、哀ちゃんの方へ向きを変えるとお礼を言った……。



「哀ちゃん、ありがとう…コナン君の事、手当してくれて……」

「いえ、それより…江戸川君の足……私を庇ったせいなのよ……ごめんなさい……」


さっき迄口喧嘩していた二人だったのに、哀ちゃんの言葉でコナン君もまた哀ちゃんの事を慰めていた……。


「あのままだったら、今頃お前…病院だったぜ?気にするなよ……」

「そうよ、哀ちゃんが無事って事は…コナン君のした事が正しかった事になるのよ……本当に、無事で良かったね、哀ちゃん…」


慰めかける、私とコナン君の方に顔を上げながら…哀ちゃんは最後には安心仕切ったように笑みをくれた……。




帰り道……私はコナン君を背負いながら、コナン君に向けて、称賛の言葉を投げかけた……。


「今日は偉かったね、コナン君……」

「えっ!?」

「だって、ちゃんと女の子を守ったんだもの……」


照れるコナン君を後ろで感じながら、私は最後に注意を促した……。


「でも、今回は仕方ないけど…コナン君も、もっと自分の事も気をつけなきゃダメよ!?」

「えっ…う、うん……ごめんね、蘭ね~ちゃん……また心配かけちゃったね……」

「何言ってるの、大丈夫よ……」


自分の事よりも、周りの心配するコナン君を背中に乗せて…探偵事務所に到着した……。
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