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新一とコナン③


「コナンは?」
「やっと寝たわ…」

泣きすぎて、母さんのベッドの中で眠ったコナンを置いて、母さんは俺と父さんのいるリビングへやって来た…。

「新一……」

母さんが、席に着くと…突然父さんが俺を呼んだ…。

「ん?」
「前、コナンの部屋の事話しただろう……覚えてるか?」
「えっ!?ああ、そういえば…」

コナンが熱を出したとき、父さんと話した事を思い出した…。

あの時、父さんとコナンの一人部屋早いんじゃないかと、話をしたんだ…。

「今回の事…いいきっかけなんじゃないか、新一……」
「えっ!?まぁ、いいけど…コナンが騒ぐんじゃないか?また…」

そう言う俺の顔を見る母さんが、俺の目の前に突き出して来た…。

「そこは新一お兄ちゃん、あなたの出番じゃない……」
「俺…?」
「そうだな…新一が言った方が分かってくれるだろ…」

何かと言うとこの親達は…俺を頼るんだからな…。

俺はそんな事を考えながら、コナンに話す事を決意した…。

そのあと、コナンが起きて来たとき俺はどうせ騒ぐと思っていたコナンに一人部屋の事を話し出した。

「うん…分かったよ…」
「えっ!?分かったのか?コナン…」

俺はすんなり了承してくれたコナンを不思議に思いながら、今日の所は自分の部屋に寝る様に促がした…。

「お休み…コナン!」
「おやすみなさい…」

心なしか、まだ元気のないコナンに声をかけ…俺はコナンを部屋まで送った…。
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