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新一とコナン①

ピンポーンとチャイムがなり、弟のコナンがその音に一番に反応した…。

「あっ、蘭ねーちゃんだ……」

そう言って、コナンはランドセルを背負って勢いよく走り出した…。

「ごちそうさまは?」
「ごちそうさまーー」

母さんの問いかけに、走りながら言葉を返すコナンの後を俺も慌てて、残りのパンをかじりながら、コナンの後を追いかけた。

「ごちそうさま、行ってきまーす」
「「行ってらっしゃい」」

俺の言葉にクスクスと笑いながら、言葉を返してくれる母さんと父さん。

先にドアを開けるコナンの目線には、蘭がいた様で…玄関から聞こえるコナンの元気な声でそれは分かった…。

「蘭ねーちゃん!!」
「おはよう、コナンくん」

コナンの満面の笑顔に優しく答える蘭。その後ろから、俺はやっとたどり着いた…。

「よう、おはよ」
「おはよう」

そういうと玄関のドアを閉め、俺等三人は学校へと出発した…。

先にかけ出したコナンが工藤邸の門を開けると、丁度出てきたのか隣に住んでいる灰原さんの姿を発見して、コナンは大きく手を振った…。

「あっ、灰原!!」
「朝から、煩いわね…」

いつも眠そうにしているこの子は、コナンと同級生で…一緒に住んでいる博士と二人暮らしだ…。

そんな、コナンのテンションに鬱陶しく思っているのか、灰原さんはプイと横を向いてしまった…。

今朝の事を話しつつ、学校への道を歩いて行く俺達…。

途中、コナンと灰原さんは元太君達三人と合流して俺達と別れ小学校へ向かった。

「大きくなったわね…コナン君…」
「煩くてしょーがねーけどな……」

コナンが産れたときから知ってる蘭は小学校へ向かうコナンの背中を見ながら、微笑んでいた。

「相変わらず、兄弟喧嘩が耐えないのね?」
「まぁーな…お陰で蘭ばっかなついちまって…」
「あら、新一…私にヤキモチ??」
「バーローんなんじゃねーよ…ほら、俺たちも行くぞ」

そんな俺をみて微笑むと、照れながら、先に歩きだした俺の後を蘭は追いかけてきた…。
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