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新一とコナン②

「今日、本当に蘭ねーちゃんのハンバーグ食べられるの??」
「そうよ…楽しみにしててね、コナン君!!」
「うん!!」

帰り道…蘭のスカートをりっぱりながら楽しそうに蘭に話かけるコナンを見て、俺はため息を吐く…。

まぁ、昨日のあの台所を見れば誰だってうんざりはするだろうが…あまりにも蘭になつくコナンを見て、軽く嫉妬していた…。

「けど、いいのか??おじさんには言ったのか?」
「いいの…今日お父さん仕事で丁度いないから…」
「ならいんだけど……」

蘭に問いかける俺は、その答えを聞いて安堵していた…。




♬♬♬♬♬

材料を買いにスーパーへ向かった俺達は手際よく材料をカゴに入れる蘭に先導されて、カートを押しながら付いていった…。

「蘭ね~ちゃん、それお肉??」
「そうよ、コレはひき肉って言うの…これをこねてハンバーグにしていくのよ…」
「僕もやる!!」

蘭の説明に興味を持ったコナンが、目を輝かせながら言った…。

そんなコナンに微笑みかける蘭はひき肉を片手にコナンに見せながら言った…。

「じゃあ、一緒に作ろうか?」
「うん!!」

蘭の誘いに、早く帰ってハンバーグを作りたくなった様子のコナンは、俺の手からカートを奪うとさっさとレジに向かって行った…。

「早く~~」

そんなコナンに連れられて、買い物を終えた俺達は漸く工藤邸に向かう事が出来た…。





♬♬♬♬♬

家に着いた俺達だったけど…コナンに手を引っ張られて入って行く蘭を止める術もなく…俺の無残な卵焼きを蘭に見られてしまった…。

「見て見て、あれ~!!」

そう言って、目を丸くしている蘭に追い討ちをかける様にコナンが台所の残骸に指をさす…。

「な…に……これ………」

言葉を無くした蘭が立ち竦む中…俺はその無残な卵達を片付けようと手をかけた…。

「いいわよ、私やるから……」

そう言って、蘭はせっせと片付け始めた…。

「そうそう、博士と哀ちゃん呼んで来て??」
「えっ??」

何を言い出したのか不思議になって固まっている俺に蘭は言った…。

「だって、昨日ご馳走になったんでしょ??だったら、今日はここで皆で夕飯食べようよ!」
「ああ…」
「じゃあ、よろしくねっ…私はコナン君とお留守番してるから…」

そう言いながら、あっという間に台所を綺麗にした蘭は早速ハンバーグ作りに取り掛かった…。

「じゃあコナン、大人しくしてろよ??」
「うん!!」

俺の言葉に元気良く返事をするコナンは、蘭と背を並べて料理を始めた蘭の横で興味津々に見つめていた…。

そんな蘭とコナンを残して俺は博士と灰原さんを夕飯に招待すべく、阿笠邸へ呼びに向かった…。
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