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☆コナンと小五郎の短編集☆

「コナン、しっかりしろ……もうすぐ救急車が来るからな…………」
「ん……おじさん……は、犯人は!?」


殺人事件の容疑者の逮捕に参戦した小五郎、コナンは……運良く、犯人を確保できたものの、小五郎を庇ってコナンが犯人に刺されてしまった……。


刺された瞬間、小五郎がすぐ近くに居た事で……辛うじて大事には至らなかった……。


救急車を待つ間…後ろからコナンを抱きかかえた小五郎は、コナンが意識を失わない様…精一杯声をかけて居た……。


「大丈夫だ……警部殿が逮捕して連れていった……」
「よかった……」


小五郎の言葉を聞いたコナンは安心したかの様に、フっと笑った……。


「たくっ、無茶してんじゃねーんだよ…てめーみてーなガキは、すぐ犯人の目当てになっちまうんだからよ……」
「でも、おじさんだって……危なかったから……」
「ばーか、俺は一本背負いがあるんだ……てめーに心配されなくても、大丈夫なんだ……」


そんなやり取りをしている間も、小五郎の中ではコナンの大人顔負けの行動に感謝していた……。


「でも、よかった……おじさん、無事で……」
「ばっ、ばか言ってんじゃねーんだよ……いいか、今度こんな真似したら、許さねーぞ!!いいな……」
「うん…………ケホケホッ……」


喋りすぎたせいで、咽せたコナンを見て小五郎は優しく声をかけた……。


「もういいから、何もしゃべるな……もうすぐ救急車が来るから、それまで大人しくしてろ……」
「ハア、ハア……う、うん…………ごめん、ね……」


そう呟いたコナンは、小五郎の腕の中で静かに目を閉じた……。


「コナン……!?おい、コナン!!」


その瞬間……救急車はコナンの元へと到着した……。


無事を祈る小五郎の中で眠るコナンを小五郎はギュッと抱きしめた……。
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