新一とコナン⑤
ある日の週末の日曜日…コナンは元太くん達と博士の家で遊ぶと言って、朝早くから出掛けていた。
昼過ぎになり、俺は父さんと母さんの三人で食事をしていた時、玄関の扉が開いたと同時にコナンと歩美ちゃんが明るい声を上げながら、入ってきた。
「あら、歩美ちゃん。いらっしゃい!」
俺は何か取りに来たのか?と思いながら、玄関の方へ振り向くと、キッチン側の扉が開いてコナンが顔を覗かせた。
「兄ちゃん!国語辞典なあい?」
「辞典?てか、お前ら遊んでたんじゃないのか?何してんだよ?」
そう言って、不思議になって聞く俺にコナンより先に歩美ちゃんが答えていた。
「最初は遊んでたんだけどね、元太くんが宿題終わってないって言うから…皆で手伝ってあげようって事になったの。」
「だから、国語辞典貸して!兄ちゃん。」
そう言って、両手を出して頂戴しているコナンに俺はどこに置いたか思い出しながら部屋へ向かおうと立ち上がった時、父さんが思い出した様に席を立った。
少しして戻ってくる父さんはコナンに国語辞典を手渡した。
「ほら、コナン…これでいいかな?」
「うん。ありがとう、お父さん!行こう?」
「うん。」
そう言って、父さんから受け取った国語辞典を持って再び歩美ちゃんと一緒に博士の家に戻っていった。
その後ろ姿を見た父さんがコナンの様子がおかしい事に顔をしかめていたので、俺は少し様子を見に行こうと博士の家に向かった。
博士の家の門をくぐった時、光彦君と元太君が慌てた様子で出てくるのを見て、何かあったのかと首を傾げていると、開口一番に元太君は叫ぶ様に俺に訴えかけてきた。
「あ、コナンの兄ちゃん!」
「どうした?何かあったのか?」
「コナン君が大変なんです!!」
そう言って、急ぐ様に俺の手を引く光彦君と俺を後ろから押す元太君に急かされて、阿笠邸へ入っていくと、コナンはソファーの上で横になり辛そうに目を閉じて呼吸を乱していた。
「おい、コナン?どうした?大丈夫か?」
「に、兄ちゃん…」
ついさっきまでは元気だったコナンが今目の前で辛そうに目を閉じているのを見て、俺は驚きながらコナンの額に手を当てる。
「熱いな…父さんがコナンの顔が赤いって言ってたから一応様子見に来たんだけど…何があったんだ?」
俺がそう聞くと、子供達や博士が揃って説明してくれたのを聞くと、国語辞典を持って戻ってくるなり突然フラフラっとしゃがみこんでしまったらしい。それに気づいた博士がソファーに運んで寝かせてくれたらしいが…。
最近寒かったせいか、体調崩したんだろう。俺はコナンに声を掛け、病院に連れて行くことにした。
「コナン、病院行こ!」
そう声を掛けるが、コナンは首を振って大丈夫だと言い張るがとりあえず俺はコナンを抱き上げると、皆に治ったら遊んでやってなと声を掛けた。
「じゃあ、悪いな博士。多分風邪だと思うから、病院行って見てもらってくるよ」
「ああ、大した事なければいいんじゃが…」
博士の心配する声を尻目に阿笠邸を後にした。
そんな話をしている時も、コナンは顔を真っ赤にして病院やだーとごねてくる。
コナンを抱えながら、阿笠邸を出ようとすると灰原さんが自分も付き添う!という事になり、灰原さん合わせて一緒に病院行く事になった。
帰宅する俺とコナンに当然父さんと母さんは驚いていたが、車を出してくれると言う母さんの運転で急いで病院へ向かう事にした。
「これで行くのかよ」
「そうよ~」
「灰原さんは助手席に乗ってくれ」
「はい」
そう言って、灰原さんを誘導しながら俺達も車に乗り込んだ。運転するのを楽しげな母さんを見ながら、俺は後部座席にコナンを寝かせてその横に俺が座る形で行く事になった。
「じゃ、出すわよ~しっかり捕まってるのよ、哀ちゃん!」
「え!?」
母さんの運転は初めての灰原さんは、そう忠告を受けた事を不思議に思いながら、急ぐように走り出す母さんの車に驚きながら…灰原さんは最初は小さな悲鳴を上げていたが、その後はしっかり車に捕まり終始緊張している様だった。
「おい母さん、あんま飛ばすなよ?灰原さんも乗ってんだぞ?」
「分かってるわよん」
そう言いながら、楽しそうに運転する母さんの横で灰原さんは目をぱちぱちしていた。
「灰原さん、大丈夫か?」
「あ…はい。大丈夫…です。」
ドキドキしながら、助手席に乗ってるだろう灰原さんに気を掛けながら、俺はコナンに気にかけていた。
「大丈夫か?コナン?すぐ着くからな…」
「兄ちゃん…」
「ん?どうした?」
「運転…怖い…」
そう言って、荒い運転をする母さんにコナンは後部座席に横になりながら感じていた思いを吐き出していた。
「ほら、みろ!怖がってんだろ?」
「大丈夫よ~」
もう少しで病院という時に、飛ばしすぎたのが目立ったのか巡回している覆面にパトカーに見つかり、すぐ様呼び掛けられた。
「そこの車、止まりなさい!!」
その聞き覚えのある声に反応して俺は言う。
「げ、高木刑事…」
「あら~見つかっちゃったみたいね…しょうがないわね、すぐ病院だから、あなた達はここで降りて病院に行きなさい。」
「ああ、分かった。」
そう言って、高木刑事に俺達も捕まる前に車から飛び出し病院に向かった。
「え!?ちょっと工藤君?」
背中から聞こえる声を無視してコナンを抱える俺と灰原さんは病院へ急いだ。
「高木刑事…どうも。」
「ダメですよ…工藤さん…こんなに飛ばしちゃ…」
「すいませ~ん。子供が熱出しちゃって、なので…見逃してもらう事に出来ません?」
「出来ません」
「あ、やっぱり?」
その後、母さんは高木刑事に反則金の紙をしっかり貰ったそうだ。
俺は急ぎながら、病院に入って行く。前もって連絡してあった為、先生は俺達が到着するのを病院の玄関先で待っていたようだ。
「先生!」
「待っとったよ」
そう言って、先生は俺の腕の中で風邪で魘され眠っているコナンを診ると先生に大丈夫だと言って、診察室に連れられた。
「大丈夫じゃ、一日入院すればすぐ良くなるよ。注射打っておくからの。」
そう言って先生は説明してくれた。コナンをベットに寝かせて注射の準備をしている先生を見て、コナンが眠ってる時でよかったと、俺はホッとしていた。
そんな時、コナンが起きてしまって目の前で注射を見るなり騒ぎ出してしまった。
「コナン、大丈夫だ。すぐ終わるから…」
「やだやだ!わぁ~」
そう言ってコナンは、俺に助けを求めながら抱きついて来るなり泣き出してしまった。
「おい、コナン…熱上がるぞ?」
俺に抱きつきながら泣き出すコナンを見て、先生は笑顔でコナンの腕をそっと持ちながら言う。
「大丈夫じゃすぐ終わるから…風邪治ったら何食べたい?」
「ハンバーグ…」
「そうかそうか…」
そう言って、コナンの興味を引く話を振りながら、コナンの手を握ると素早くコナンの腕に注射をする。ちょっと痛いだけであっという間に終わったコナンはやっと大人しくなった。
コナンをベットに寝かせると、涙を流すコナンに先生は優しく諭しながら頭を撫でていた。
「大丈夫…もう泣かんでいい。」
「うっ、うっ…」
涙を腕で拭いながら、コナンの涙は漸く落ち着いた。先生はそれを見て、優しく微笑んでいた。
「友達かな?」
そう言って、灰原さんに声を掛ける。一連のやり取りを少し離れた所で見ていた灰原さんは先生の手招きでコナンの傍に寄ってきた。
「何で灰原がいるの?」
「心配だったからついてきてあげたんじゃない。」
「大丈夫だよ」
灰原さんの前ではカッコつけるコナンに、俺と先生は笑っていた。その後、車を置いた母さんが診察室に入ってきた。
「すいません、先生…」
そう言ってコナンの事情を聞いた母さん。一日入院と言われ、またしても騒ぐコナンに俺達はコナンを言い聞かせるのは大変だった。
何とか分かってくれたコナンを置いて、俺と母さんと灰原さんは今度は安全運転する母さんの運転で家に帰宅した。
「ありがとな、灰原さん」
「いいえ。」
「明日コナンを迎えに行く時どうする?一緒に来るか?」
「はい!」
そう言って、俺は灰原さんを阿笠邸まで送って行った。阿笠邸で待っていた元太君達や博士にこの事を話してもらうように頼み、俺は家に帰った。
帰宅した母さんから反則金の事を聞いた父さんは面食らっていたが、ごめんなさいと言う母さんを笑って許していた。
次の日、母さんの車で俺と灰原さんはコナンを迎えに病院へ向かった。迎えに来た俺達を見るなり、コナンは笑顔を浮かべていた。
「じゃ、これ薬な。」
「はい、ありがとうございます。」
「お世話になりました。」
「バイバーイ」
コナンは俺の背におぶさりながら、大きく先生に手を振っていた。車で帰ると言った母さんに、コナンは言う。
「お母さんの運転怖いから歩いて帰る」
「大丈夫よ、コナンちゃん。帰りは安全運転だから…」
「やだ!」
つっても、歩くのは俺なんだけどな…と思いながら、風邪がぶり返す心配もあるからとコナンに言い聞かせ車で帰宅した。
助手席で黙って座っていた灰原さんだったけど、迎えに行く時は俯いて座っていたけど、心配な面持ちは消えた様に安心し家に着くまで窓の外を眺めていた。
昼過ぎになり、俺は父さんと母さんの三人で食事をしていた時、玄関の扉が開いたと同時にコナンと歩美ちゃんが明るい声を上げながら、入ってきた。
「あら、歩美ちゃん。いらっしゃい!」
俺は何か取りに来たのか?と思いながら、玄関の方へ振り向くと、キッチン側の扉が開いてコナンが顔を覗かせた。
「兄ちゃん!国語辞典なあい?」
「辞典?てか、お前ら遊んでたんじゃないのか?何してんだよ?」
そう言って、不思議になって聞く俺にコナンより先に歩美ちゃんが答えていた。
「最初は遊んでたんだけどね、元太くんが宿題終わってないって言うから…皆で手伝ってあげようって事になったの。」
「だから、国語辞典貸して!兄ちゃん。」
そう言って、両手を出して頂戴しているコナンに俺はどこに置いたか思い出しながら部屋へ向かおうと立ち上がった時、父さんが思い出した様に席を立った。
少しして戻ってくる父さんはコナンに国語辞典を手渡した。
「ほら、コナン…これでいいかな?」
「うん。ありがとう、お父さん!行こう?」
「うん。」
そう言って、父さんから受け取った国語辞典を持って再び歩美ちゃんと一緒に博士の家に戻っていった。
その後ろ姿を見た父さんがコナンの様子がおかしい事に顔をしかめていたので、俺は少し様子を見に行こうと博士の家に向かった。
博士の家の門をくぐった時、光彦君と元太君が慌てた様子で出てくるのを見て、何かあったのかと首を傾げていると、開口一番に元太君は叫ぶ様に俺に訴えかけてきた。
「あ、コナンの兄ちゃん!」
「どうした?何かあったのか?」
「コナン君が大変なんです!!」
そう言って、急ぐ様に俺の手を引く光彦君と俺を後ろから押す元太君に急かされて、阿笠邸へ入っていくと、コナンはソファーの上で横になり辛そうに目を閉じて呼吸を乱していた。
「おい、コナン?どうした?大丈夫か?」
「に、兄ちゃん…」
ついさっきまでは元気だったコナンが今目の前で辛そうに目を閉じているのを見て、俺は驚きながらコナンの額に手を当てる。
「熱いな…父さんがコナンの顔が赤いって言ってたから一応様子見に来たんだけど…何があったんだ?」
俺がそう聞くと、子供達や博士が揃って説明してくれたのを聞くと、国語辞典を持って戻ってくるなり突然フラフラっとしゃがみこんでしまったらしい。それに気づいた博士がソファーに運んで寝かせてくれたらしいが…。
最近寒かったせいか、体調崩したんだろう。俺はコナンに声を掛け、病院に連れて行くことにした。
「コナン、病院行こ!」
そう声を掛けるが、コナンは首を振って大丈夫だと言い張るがとりあえず俺はコナンを抱き上げると、皆に治ったら遊んでやってなと声を掛けた。
「じゃあ、悪いな博士。多分風邪だと思うから、病院行って見てもらってくるよ」
「ああ、大した事なければいいんじゃが…」
博士の心配する声を尻目に阿笠邸を後にした。
そんな話をしている時も、コナンは顔を真っ赤にして病院やだーとごねてくる。
コナンを抱えながら、阿笠邸を出ようとすると灰原さんが自分も付き添う!という事になり、灰原さん合わせて一緒に病院行く事になった。
帰宅する俺とコナンに当然父さんと母さんは驚いていたが、車を出してくれると言う母さんの運転で急いで病院へ向かう事にした。
「これで行くのかよ」
「そうよ~」
「灰原さんは助手席に乗ってくれ」
「はい」
そう言って、灰原さんを誘導しながら俺達も車に乗り込んだ。運転するのを楽しげな母さんを見ながら、俺は後部座席にコナンを寝かせてその横に俺が座る形で行く事になった。
「じゃ、出すわよ~しっかり捕まってるのよ、哀ちゃん!」
「え!?」
母さんの運転は初めての灰原さんは、そう忠告を受けた事を不思議に思いながら、急ぐように走り出す母さんの車に驚きながら…灰原さんは最初は小さな悲鳴を上げていたが、その後はしっかり車に捕まり終始緊張している様だった。
「おい母さん、あんま飛ばすなよ?灰原さんも乗ってんだぞ?」
「分かってるわよん」
そう言いながら、楽しそうに運転する母さんの横で灰原さんは目をぱちぱちしていた。
「灰原さん、大丈夫か?」
「あ…はい。大丈夫…です。」
ドキドキしながら、助手席に乗ってるだろう灰原さんに気を掛けながら、俺はコナンに気にかけていた。
「大丈夫か?コナン?すぐ着くからな…」
「兄ちゃん…」
「ん?どうした?」
「運転…怖い…」
そう言って、荒い運転をする母さんにコナンは後部座席に横になりながら感じていた思いを吐き出していた。
「ほら、みろ!怖がってんだろ?」
「大丈夫よ~」
もう少しで病院という時に、飛ばしすぎたのが目立ったのか巡回している覆面にパトカーに見つかり、すぐ様呼び掛けられた。
「そこの車、止まりなさい!!」
その聞き覚えのある声に反応して俺は言う。
「げ、高木刑事…」
「あら~見つかっちゃったみたいね…しょうがないわね、すぐ病院だから、あなた達はここで降りて病院に行きなさい。」
「ああ、分かった。」
そう言って、高木刑事に俺達も捕まる前に車から飛び出し病院に向かった。
「え!?ちょっと工藤君?」
背中から聞こえる声を無視してコナンを抱える俺と灰原さんは病院へ急いだ。
「高木刑事…どうも。」
「ダメですよ…工藤さん…こんなに飛ばしちゃ…」
「すいませ~ん。子供が熱出しちゃって、なので…見逃してもらう事に出来ません?」
「出来ません」
「あ、やっぱり?」
その後、母さんは高木刑事に反則金の紙をしっかり貰ったそうだ。
俺は急ぎながら、病院に入って行く。前もって連絡してあった為、先生は俺達が到着するのを病院の玄関先で待っていたようだ。
「先生!」
「待っとったよ」
そう言って、先生は俺の腕の中で風邪で魘され眠っているコナンを診ると先生に大丈夫だと言って、診察室に連れられた。
「大丈夫じゃ、一日入院すればすぐ良くなるよ。注射打っておくからの。」
そう言って先生は説明してくれた。コナンをベットに寝かせて注射の準備をしている先生を見て、コナンが眠ってる時でよかったと、俺はホッとしていた。
そんな時、コナンが起きてしまって目の前で注射を見るなり騒ぎ出してしまった。
「コナン、大丈夫だ。すぐ終わるから…」
「やだやだ!わぁ~」
そう言ってコナンは、俺に助けを求めながら抱きついて来るなり泣き出してしまった。
「おい、コナン…熱上がるぞ?」
俺に抱きつきながら泣き出すコナンを見て、先生は笑顔でコナンの腕をそっと持ちながら言う。
「大丈夫じゃすぐ終わるから…風邪治ったら何食べたい?」
「ハンバーグ…」
「そうかそうか…」
そう言って、コナンの興味を引く話を振りながら、コナンの手を握ると素早くコナンの腕に注射をする。ちょっと痛いだけであっという間に終わったコナンはやっと大人しくなった。
コナンをベットに寝かせると、涙を流すコナンに先生は優しく諭しながら頭を撫でていた。
「大丈夫…もう泣かんでいい。」
「うっ、うっ…」
涙を腕で拭いながら、コナンの涙は漸く落ち着いた。先生はそれを見て、優しく微笑んでいた。
「友達かな?」
そう言って、灰原さんに声を掛ける。一連のやり取りを少し離れた所で見ていた灰原さんは先生の手招きでコナンの傍に寄ってきた。
「何で灰原がいるの?」
「心配だったからついてきてあげたんじゃない。」
「大丈夫だよ」
灰原さんの前ではカッコつけるコナンに、俺と先生は笑っていた。その後、車を置いた母さんが診察室に入ってきた。
「すいません、先生…」
そう言ってコナンの事情を聞いた母さん。一日入院と言われ、またしても騒ぐコナンに俺達はコナンを言い聞かせるのは大変だった。
何とか分かってくれたコナンを置いて、俺と母さんと灰原さんは今度は安全運転する母さんの運転で家に帰宅した。
「ありがとな、灰原さん」
「いいえ。」
「明日コナンを迎えに行く時どうする?一緒に来るか?」
「はい!」
そう言って、俺は灰原さんを阿笠邸まで送って行った。阿笠邸で待っていた元太君達や博士にこの事を話してもらうように頼み、俺は家に帰った。
帰宅した母さんから反則金の事を聞いた父さんは面食らっていたが、ごめんなさいと言う母さんを笑って許していた。
次の日、母さんの車で俺と灰原さんはコナンを迎えに病院へ向かった。迎えに来た俺達を見るなり、コナンは笑顔を浮かべていた。
「じゃ、これ薬な。」
「はい、ありがとうございます。」
「お世話になりました。」
「バイバーイ」
コナンは俺の背におぶさりながら、大きく先生に手を振っていた。車で帰ると言った母さんに、コナンは言う。
「お母さんの運転怖いから歩いて帰る」
「大丈夫よ、コナンちゃん。帰りは安全運転だから…」
「やだ!」
つっても、歩くのは俺なんだけどな…と思いながら、風邪がぶり返す心配もあるからとコナンに言い聞かせ車で帰宅した。
助手席で黙って座っていた灰原さんだったけど、迎えに行く時は俯いて座っていたけど、心配な面持ちは消えた様に安心し家に着くまで窓の外を眺めていた。