新一とコナン④
「この位でいいでしょうか?」
「おお、そうだな!戻ろうぜ、コナン!」
「あれ?コナン君は?」
別れてまき拾いしてる最中に、見渡すとコナンがいなくなっていた。
「さっきまでそこに居たんですが……どこまで行ったんでしょう?」
周りを見渡してもコナンの姿は見つからず、不安が描き立たせる。
とりあえず、テントの場所に戻ることし、阿笠博士や哀に助けを求める事にした。
「「灰原ー」」
「「博士ー!」」
大慌てでテントに掛け戻る、歩美、元太、光彦。
「た、大変です!コ、コナン君が、コナン君が居ないんです」
「急に居なくなっちゃったの!」
「どこ探してもいねーんだよ」
それを聞いて駆け寄る2人は3人から事情を聞いて、まきを拾っていた場所に戻る事にした。
「「コナンくーん」」
「工藤くん!」
5人でその場所に向かい、周りを見渡すがどこにもいない。
「ここだよ、ここら辺でまきひろいしてたんだけどよ、気づいたら居なくなっちまってたんだよ…」
元太の説明に、ここのどこかに居るはずだと必死に探すがやはり見つからない。
「コナーン!」
「コナンくーん!」
その時、灰原はハットし探偵バッヂを手に取る。
「そうよ、探偵バッヂで呼びかければ!」
「あー!」
「うん!」
ピピピッと音を立てて漸く応答した声の主は…。
「もしもし?」
「え?お、お兄さん?」
「あ、灰原さんか…どうかしたか?」
コナンが出ると思ってバッヂを鳴らしたはずの灰原は、新一の声に驚く。
「何でお兄さんが出るのよ!」
「え?あー、コナンの奴バッヂ忘れてったんだよ!それで俺が預かってんだ!コナン、迷子か?」
「いえ、迷子というか……」
新一の問いに光彦が答えようとするのを灰原がシーっと言わんばかりに自分の唇に指を立て制止した。
「いえ、なんでもないわ……」
灰原はそう言うと、探偵バッヂのスイッチを切った。
「は、灰原さん?」
「見つかるかもしれないもの……心配掛けない方がいいわ…」
そういいながら、探偵バッヂを見つめる灰原。
コナンが今どんな状況でいるか分からないが、もう少しだけ自分達で探す事にした。
「ん……」
コナンは気がつくと、どこかの洞穴の中にいた。
「いてて……」
落ちた衝撃で気を失っていたコナン。
やっと身体を起こすが、真っ暗闇でどこか分からない。
手当り次第に周りを探ろうとするが、周りはコンクリートで上を見あげれば、高い天井に微かに光が漏れてるだけだった。
「だ、誰かー!!」
大きな声を出して助けを呼ぼうとするが、コナンの声は届かない。
その頃、少年探偵団達は、未だ見つからないコナンを探していた。
「居ませんね」
「灰原、やっぱコナンの兄ちゃんに言った方がいいんじゃねーか?」
「そうだよ、このままコナン君見つからなかったら…」
3人に言われて、灰原は考え込むが…あれからしばらく探しても見つからないコナンが心配になる灰原。
どこかから脱出出来ないとしたら、きっと泣いてるんじゃないか…お兄さんと違って脱出する術を見いだせそうにない。
そんな事を考えながら、立ち往生している灰原達の真下に、正にコナンは閉じ込められていたのを灰原達は知る術がなかった。
「博士!灰原、元太、光彦、歩美ちゃん……兄ちゃん…………ケホケホッ、だ、誰か、、助け……ケホケホッ」
コナンはその暗闇の空間の中でコンクリートを叩きつけながら、叫び続けていた……。
喉を痛めながらも、誰かが助けてくれるのを待ちながら……。
「兄ちゃん……」
その頃、先程探偵バッヂに連絡があった事が気掛かりになる、新一……。
連絡しようか迷っていたが、もう既にコナン達がキャンプしている場所へ優作の運転する車で向かっていた。
「心配しすぎよ、新ちゃん……」
「ま、気になるなら仕方ない、無事を確かめるまで心配なのだろう?何もなければいいがな…」
「ああ、灰原さんが探偵バッヂに連絡したのは、最終手段の気がしてならないんだ…だから、コナンが側に居なくて見つからない場合とか、側に居てさえすりゃ、探偵バッヂなんか使わないだろ?」
「そうだな、とりあえず急いでみるか!」
新一は後部座席で探偵バッヂを見つめながら、コナンが何もトラブルになってない事を祈りつつ、キャンプ場へ目指していた。
「灰原さん……」
「そうね、本当に何かあったら困るものね…連絡しましょう」
灰原は、再度探偵バッヂを鳴らした。
「あ、灰原さんか?コナン見つかったか?」
「え?」
「コナンが側に居ないんだろ?」
「え、ええそうよ!」
新一に見抜かれていた状況を驚きながらも上乗せするように説明する灰原。
「そうか、分かった。とりあえず、その場所へ向かう。君達は動くなよ?」
「ええ、分かったわ」
そっと探偵バッヂを切る灰原は微笑みながら言う。
「よかったわね、お兄さんここに来てくれるみたいだから、きっと大丈夫よ…」
「「うん」」
まだコナンは見つかってないけど、お兄さんが向かってる情報を聞き、少しの安堵が子供達の胸を掻き立てる。
早くコナンを見つけ出したいと居た堪れない思いを抱きながらお兄さんの到着を待ち続けた。
優作の運転する車がキャンプ場に到着すると、新一は車を降りた。
「父さん達はここで待っててよ、コナンは俺が必ず連れて帰ってくるから!」
「でも、新ちゃん…私達も……」
「大丈夫だって!きっと見つかるさ」
「有希子、コナンの事は新一に任せてここで待っていようじゃないか…」
「でも…」
「その代わり、1時間経っても連絡がなかったら父さん達も捜索に向かう!」
「ああ、分かった」
そう約束して、新一はキャンプ場へ駆け出して行った。
(コナン……)
きっと、抜け出せずにどうしていいか分からないでいるんだろうと、新一の胸の中で心配が掻き立てる。
そう思う新一の足がどんどん加速して行った。
声が枯れもう声が出なくなり天井を見つめるコナンはコンクリートを拳で叩きながら、誰かが見つけてくれるのをただ待っていた。
「おお、そうだな!戻ろうぜ、コナン!」
「あれ?コナン君は?」
別れてまき拾いしてる最中に、見渡すとコナンがいなくなっていた。
「さっきまでそこに居たんですが……どこまで行ったんでしょう?」
周りを見渡してもコナンの姿は見つからず、不安が描き立たせる。
とりあえず、テントの場所に戻ることし、阿笠博士や哀に助けを求める事にした。
「「灰原ー」」
「「博士ー!」」
大慌てでテントに掛け戻る、歩美、元太、光彦。
「た、大変です!コ、コナン君が、コナン君が居ないんです」
「急に居なくなっちゃったの!」
「どこ探してもいねーんだよ」
それを聞いて駆け寄る2人は3人から事情を聞いて、まきを拾っていた場所に戻る事にした。
「「コナンくーん」」
「工藤くん!」
5人でその場所に向かい、周りを見渡すがどこにもいない。
「ここだよ、ここら辺でまきひろいしてたんだけどよ、気づいたら居なくなっちまってたんだよ…」
元太の説明に、ここのどこかに居るはずだと必死に探すがやはり見つからない。
「コナーン!」
「コナンくーん!」
その時、灰原はハットし探偵バッヂを手に取る。
「そうよ、探偵バッヂで呼びかければ!」
「あー!」
「うん!」
ピピピッと音を立てて漸く応答した声の主は…。
「もしもし?」
「え?お、お兄さん?」
「あ、灰原さんか…どうかしたか?」
コナンが出ると思ってバッヂを鳴らしたはずの灰原は、新一の声に驚く。
「何でお兄さんが出るのよ!」
「え?あー、コナンの奴バッヂ忘れてったんだよ!それで俺が預かってんだ!コナン、迷子か?」
「いえ、迷子というか……」
新一の問いに光彦が答えようとするのを灰原がシーっと言わんばかりに自分の唇に指を立て制止した。
「いえ、なんでもないわ……」
灰原はそう言うと、探偵バッヂのスイッチを切った。
「は、灰原さん?」
「見つかるかもしれないもの……心配掛けない方がいいわ…」
そういいながら、探偵バッヂを見つめる灰原。
コナンが今どんな状況でいるか分からないが、もう少しだけ自分達で探す事にした。
「ん……」
コナンは気がつくと、どこかの洞穴の中にいた。
「いてて……」
落ちた衝撃で気を失っていたコナン。
やっと身体を起こすが、真っ暗闇でどこか分からない。
手当り次第に周りを探ろうとするが、周りはコンクリートで上を見あげれば、高い天井に微かに光が漏れてるだけだった。
「だ、誰かー!!」
大きな声を出して助けを呼ぼうとするが、コナンの声は届かない。
その頃、少年探偵団達は、未だ見つからないコナンを探していた。
「居ませんね」
「灰原、やっぱコナンの兄ちゃんに言った方がいいんじゃねーか?」
「そうだよ、このままコナン君見つからなかったら…」
3人に言われて、灰原は考え込むが…あれからしばらく探しても見つからないコナンが心配になる灰原。
どこかから脱出出来ないとしたら、きっと泣いてるんじゃないか…お兄さんと違って脱出する術を見いだせそうにない。
そんな事を考えながら、立ち往生している灰原達の真下に、正にコナンは閉じ込められていたのを灰原達は知る術がなかった。
「博士!灰原、元太、光彦、歩美ちゃん……兄ちゃん…………ケホケホッ、だ、誰か、、助け……ケホケホッ」
コナンはその暗闇の空間の中でコンクリートを叩きつけながら、叫び続けていた……。
喉を痛めながらも、誰かが助けてくれるのを待ちながら……。
「兄ちゃん……」
その頃、先程探偵バッヂに連絡があった事が気掛かりになる、新一……。
連絡しようか迷っていたが、もう既にコナン達がキャンプしている場所へ優作の運転する車で向かっていた。
「心配しすぎよ、新ちゃん……」
「ま、気になるなら仕方ない、無事を確かめるまで心配なのだろう?何もなければいいがな…」
「ああ、灰原さんが探偵バッヂに連絡したのは、最終手段の気がしてならないんだ…だから、コナンが側に居なくて見つからない場合とか、側に居てさえすりゃ、探偵バッヂなんか使わないだろ?」
「そうだな、とりあえず急いでみるか!」
新一は後部座席で探偵バッヂを見つめながら、コナンが何もトラブルになってない事を祈りつつ、キャンプ場へ目指していた。
「灰原さん……」
「そうね、本当に何かあったら困るものね…連絡しましょう」
灰原は、再度探偵バッヂを鳴らした。
「あ、灰原さんか?コナン見つかったか?」
「え?」
「コナンが側に居ないんだろ?」
「え、ええそうよ!」
新一に見抜かれていた状況を驚きながらも上乗せするように説明する灰原。
「そうか、分かった。とりあえず、その場所へ向かう。君達は動くなよ?」
「ええ、分かったわ」
そっと探偵バッヂを切る灰原は微笑みながら言う。
「よかったわね、お兄さんここに来てくれるみたいだから、きっと大丈夫よ…」
「「うん」」
まだコナンは見つかってないけど、お兄さんが向かってる情報を聞き、少しの安堵が子供達の胸を掻き立てる。
早くコナンを見つけ出したいと居た堪れない思いを抱きながらお兄さんの到着を待ち続けた。
優作の運転する車がキャンプ場に到着すると、新一は車を降りた。
「父さん達はここで待っててよ、コナンは俺が必ず連れて帰ってくるから!」
「でも、新ちゃん…私達も……」
「大丈夫だって!きっと見つかるさ」
「有希子、コナンの事は新一に任せてここで待っていようじゃないか…」
「でも…」
「その代わり、1時間経っても連絡がなかったら父さん達も捜索に向かう!」
「ああ、分かった」
そう約束して、新一はキャンプ場へ駆け出して行った。
(コナン……)
きっと、抜け出せずにどうしていいか分からないでいるんだろうと、新一の胸の中で心配が掻き立てる。
そう思う新一の足がどんどん加速して行った。
声が枯れもう声が出なくなり天井を見つめるコナンはコンクリートを拳で叩きながら、誰かが見つけてくれるのをただ待っていた。