新一とコナン②
「分かっとるって……すぐに帰るよって…ああ…ほな、新幹線の時間になるさかい…切んで……」
翌日の早朝……慌てて起きた服部に気づき、俺は近寄った…。
「どうしたんだ?今日、学校休むんだろ??」
「そのつもりやったんやけど…遅刻してでも行け言うてな……」
その言葉に、俺は眠気が覚めた…。
「えっ??じゃあ、これから??」
「まぁ、そうなるわな…」
服部が慌てて帰る支度していたとき…その騒ぎに生じて、コナンが目をこすりながら起きてきた…。
服部が帰る事を話すと…コナンは目をまんまるくして叫んだ…。
「えーー、何で帰るの??」
「服部も学校あるんだよ…お前も学校だろ?」
「心配すんなや…また来るさかい…」
しょんぼりするコナンを宥めながら、服部は玄関に向かった…。
「ほなな…」
そう手を振って玄関の扉を開けると、そこには蘭がいた……。
「蘭ね~ちゃん!!」
さっきのしょんぼりした顔とは打って変わって、コナンは笑顔で蘭の名前を読んでいた……。
「おっと…あっ、自己紹介は後や…ほなら、またな!坊主……」
「気をつけてな!!」
「おっ!!」
バッグを片手で背負って、駆け足で工藤邸を後にする服部に俺も急いで声をかける…。
慌しく帰ってった服部の後ろ姿を蘭は、不思議な顔で見送っていた…。
「そうなんだぁー…服部平次君て言うんだ……」
「そうなんだ…コナンの相手…ずっとしてくれててさ……な!」
その後…蘭の登場で、俺とコナンも慌てて学校の支度を済ますと…蘭と一緒に学校までの道を歩いていた…。
「なんだ…びっくりしちゃった……いきなり飛び出してくるんだもん…しかも、知らない人が……」
蘭のその言葉を聞いていたコナンが笑いながら、声かけてきた……。
「平次兄ちゃんって言うんだよ!!」
「分かったから……」
コナンの嬉しそうに言う言葉を俺は遮ると、コナンは頬っぺをぷくーっと膨らませていた…。
その日の放課後…母さんから伝えられた事が、コナンにとって…これから大きな問題になるとも知らないで…。
「じゃあね、新一兄ちゃん!!」
「おう!!」
俺は手を降り、コナンと別れ…それぞれの学校へ向かった……。