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新一とコナン②

ダダダダダ……。

大きな足音と共に、俺の部屋の扉が開いた…。

「朝だよ!!」

そんな声がして、俺が布団から顔を出すと…寝ている服部の身体に跨(また)がるコナンの姿があった…。

「コナン!!ばか、やめろって…」

俺は慌ててコナンを持ち上げ、服部から離した。

「でも、朝ごはん冷めちゃうって、お母さんが……」
「いいから、昨日遊んでもらったんだろ?もう少し、寝かせてやれ…」

そういう、俺の言葉を尻目に服部をチラチラ見るコナンの背中を片手で押しながら、部屋を出た…。

「でも…」
「大丈夫だって、それにほら…今日はどこ行くんだっけ??」

そういう俺の問いかけにコナンは目を輝かせて、元気良く答えた…。

「スキー!!」
「だったら…朝ごはん食べて、支度してようぜ…」
「うん!!」

そういうコナンを連れて、俺はリビングへ足を進めた…。







「あっ、平次兄ちゃん!!」

リビングで朝食を食べていると…漸く目を覚ました服部が、頭をぽりぽり掻きながらやって来た…。

「おはようさん…」
「平次君、良く眠れた?」
「ああ、そらもう…」

あくびをしながら、席に着く服部をニヤニヤしながらコナンが見つめていた…。

「平次兄ちゃん…お寝坊さん!!」
「ああ??」

そんなコナンは、寝起きで少し機嫌の悪い服部に睨まれてしょげていた…。

「平次くん、私達今日スキー行く事になっていたの…平次君も一緒に行かない?」
「いや、俺は…」

遠慮がちに言う服部にコナンは服部の服を引っ張りながら言った…。

「平次兄ちゃんもいこーーよ!!」
「服部、遠慮はすんなよ…コナンもこう言ってんだから、な!!」

俺の言葉に、遠慮していた服部は漸くスキーに行く事を了承した…。

「そやな…ほな、いこか!!」
「やったーーー!!」

そんな服部の言葉を聞いたコナンは、嬉しさのあまり手をバンザイさせて喜んでいた…。

こうして、俺たちは朝食を済ませると…スキー場へ向けて、出発した…。
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