✩.*˚哀とコナンと……①✩.*˚
その後、母さんと父さんは…先生を、玄関まで送り出した後…まだ、コナンの部屋に残ってた俺と灰原さんの所へ戻って来た…。
「いや~しかし、コナンが灰原さんと付き合っていたとはな……」
「ふふっ、新ちゃんは知ってた?」
「そりゃ、知ってたさ!」
「へ~♥」
俺の返事に、信じられない様子で見つめる母さんに、灰原が追い打ちをかける。
「きっと、蘭さんに聞いたんでしょ?お兄さん……」
「えっ…?」
「だって、私は特に言わなかったけど、知ってるみたいだったもの…蘭さん………」
「ま、まあ……」
図星をつかれ、曖昧に答えるしかない俺は……苦笑いが出る…。
「もう、優作も新ちゃんも、ダメね!こういう事は……」
「仕方ないだろ、そんなの……」
呆れる母さんに、俺は肩を落としていた。
「お兄さん、それ………」
「あ?あ、ああ……」
俺は、灰原さんに言われて、コナンの小さい頃のアルバムを渡す。
「これ見せてもらった時、私達…まだ、三歳だったのよね……出会ったばかりの時……なんで私だけ生きてるんだろうって思っていたのを覚えてる……」
「灰原さん…………」
「でも、今は…生きてて良かったって、思うの…だって、彼と出会えたし……それに、付き合うことも出来たから………」
そう言って、灰原さんは頬を染めていた。
アルバムをめくって行く灰原さんを無言で見つめる俺は、あるページを見るとあの時の記憶が蘇ってきた。
「あの時、工藤君…出会って間もない私にこの写真を見せてくれた。でも、きっと勇気がいったと思うの!三歳だったけど、きっと辛かったんだと…思う。それなのに、見せてくれて…本当に嬉しかった………」
「なぁ、コナンが未熟児って聞いた時…本当は、どう思った?怖かったりしたのか?」
「新ちゃん……」
母さんに言われて、俺はしまったと言う様に口を噤(つぐ)んだ。
でも、灰原さんは首を横に振ると言った。
「怖くなんかないわ!病気とは、違うもの……ただ、小さく産まれただけ。」
灰原さんは、そこまで言うと一度アルバムを閉じて言った。
「それよりも、私は工藤君と友達になりたかった…ただ、それだけ………勇気を持って私にこの写真の事を打ち明けてくれた工藤君の気持ちが、とても嬉しかったから………だから、今思う事は…工藤君を産んでくれてありがとうって、事だから……」
灰原さんは微笑みながら話した言葉に、嬉しくなった母さんは、勢い良く灰原さんに飛びつき抱きしめた。
「やだぁ、哀ちゃん……」
「きゃあっ……」
「もう、本当っ可愛いんだから!でも、ありがとう、哀ちゃん!!コナンちゃんの彼女が哀ちゃんで本当に良かったわ!」
そう、母さんに言われて灰原さんは微笑んでいた。
「それにほら…退院した後は、工藤君の笑顔ばっかりだし……何も心配するとは……」
「どうした?」
「もう、どうしてこういう写真まで……」
呆れる灰原にそう言われて、アルバムを覗くと…母さんの字で書かれたと思われる文字と一緒に、コナンが風邪で寝込んでる写真が貼られていた。
(産まれて初めてコナンちゃんが風邪をひいた日)
「おい、母さん……何もここまで……」
「え?いいじゃなーい!記念なんだも~ん……」
「だからって、もっと恥ずかしいじゃない!こんな写真……」
「まあまあ、有希子のコレクターは今に始まった事じゃないから……確か、新一のも、あったはずだが……」
「え?何やってんだよ、母さん!!」
「だって~♥」
俺ら全員に呆れられても、自分の頬を両手で押さえながら…笑っている母さんに俺達は逆らえるはずもなく、ただ笑っていた。
「まあ、灰原さん、多分コナンはこの写真の事も知ってたかもしれないしな……それでも、あの時灰原さんに話した事実は、変わらない……」
「ええ……そうね!」
「コナンが元気になったら、また遊んでやってくれよ……ん?あれ?このセリフ、前に言った気が………」
「ええ、聞いたわ!子供の頃に……ふふっ……」
そうして………子供の頃の話に花を咲かせて、薬で眠ってるコナンの顔に目をやると、少しずつ熱が下がり始めたのか、コナンの表情が落ち着いてる様に伺えた。
「新ちゃん…早く、孫の顔見せて頂戴ね?」
突然、母さんに言われて、俺は真っ赤にする!
「な、な、何言ってんだよ、突然!」
シャツの袖で頬を隠し…照れていた俺の反応をみた灰原さんが言う…。
「ふふっ、工藤君と反応そっくり……」
「え?」
灰原さんは、俺を見て笑っていた…。
その後、コナンが起きるまでここにいるという灰原さんを残して、俺達は部屋を出た。
コナンの事は多分、大丈夫だろう…。
灰原さんが、いればそれで……。
そんな思いで部屋を出ると、俺は母さん達に後は任せて……蘭が心配してるだろう、自宅に戻る事にした。
「いや~しかし、コナンが灰原さんと付き合っていたとはな……」
「ふふっ、新ちゃんは知ってた?」
「そりゃ、知ってたさ!」
「へ~♥」
俺の返事に、信じられない様子で見つめる母さんに、灰原が追い打ちをかける。
「きっと、蘭さんに聞いたんでしょ?お兄さん……」
「えっ…?」
「だって、私は特に言わなかったけど、知ってるみたいだったもの…蘭さん………」
「ま、まあ……」
図星をつかれ、曖昧に答えるしかない俺は……苦笑いが出る…。
「もう、優作も新ちゃんも、ダメね!こういう事は……」
「仕方ないだろ、そんなの……」
呆れる母さんに、俺は肩を落としていた。
「お兄さん、それ………」
「あ?あ、ああ……」
俺は、灰原さんに言われて、コナンの小さい頃のアルバムを渡す。
「これ見せてもらった時、私達…まだ、三歳だったのよね……出会ったばかりの時……なんで私だけ生きてるんだろうって思っていたのを覚えてる……」
「灰原さん…………」
「でも、今は…生きてて良かったって、思うの…だって、彼と出会えたし……それに、付き合うことも出来たから………」
そう言って、灰原さんは頬を染めていた。
アルバムをめくって行く灰原さんを無言で見つめる俺は、あるページを見るとあの時の記憶が蘇ってきた。
「あの時、工藤君…出会って間もない私にこの写真を見せてくれた。でも、きっと勇気がいったと思うの!三歳だったけど、きっと辛かったんだと…思う。それなのに、見せてくれて…本当に嬉しかった………」
「なぁ、コナンが未熟児って聞いた時…本当は、どう思った?怖かったりしたのか?」
「新ちゃん……」
母さんに言われて、俺はしまったと言う様に口を噤(つぐ)んだ。
でも、灰原さんは首を横に振ると言った。
「怖くなんかないわ!病気とは、違うもの……ただ、小さく産まれただけ。」
灰原さんは、そこまで言うと一度アルバムを閉じて言った。
「それよりも、私は工藤君と友達になりたかった…ただ、それだけ………勇気を持って私にこの写真の事を打ち明けてくれた工藤君の気持ちが、とても嬉しかったから………だから、今思う事は…工藤君を産んでくれてありがとうって、事だから……」
灰原さんは微笑みながら話した言葉に、嬉しくなった母さんは、勢い良く灰原さんに飛びつき抱きしめた。
「やだぁ、哀ちゃん……」
「きゃあっ……」
「もう、本当っ可愛いんだから!でも、ありがとう、哀ちゃん!!コナンちゃんの彼女が哀ちゃんで本当に良かったわ!」
そう、母さんに言われて灰原さんは微笑んでいた。
「それにほら…退院した後は、工藤君の笑顔ばっかりだし……何も心配するとは……」
「どうした?」
「もう、どうしてこういう写真まで……」
呆れる灰原にそう言われて、アルバムを覗くと…母さんの字で書かれたと思われる文字と一緒に、コナンが風邪で寝込んでる写真が貼られていた。
(産まれて初めてコナンちゃんが風邪をひいた日)
「おい、母さん……何もここまで……」
「え?いいじゃなーい!記念なんだも~ん……」
「だからって、もっと恥ずかしいじゃない!こんな写真……」
「まあまあ、有希子のコレクターは今に始まった事じゃないから……確か、新一のも、あったはずだが……」
「え?何やってんだよ、母さん!!」
「だって~♥」
俺ら全員に呆れられても、自分の頬を両手で押さえながら…笑っている母さんに俺達は逆らえるはずもなく、ただ笑っていた。
「まあ、灰原さん、多分コナンはこの写真の事も知ってたかもしれないしな……それでも、あの時灰原さんに話した事実は、変わらない……」
「ええ……そうね!」
「コナンが元気になったら、また遊んでやってくれよ……ん?あれ?このセリフ、前に言った気が………」
「ええ、聞いたわ!子供の頃に……ふふっ……」
そうして………子供の頃の話に花を咲かせて、薬で眠ってるコナンの顔に目をやると、少しずつ熱が下がり始めたのか、コナンの表情が落ち着いてる様に伺えた。
「新ちゃん…早く、孫の顔見せて頂戴ね?」
突然、母さんに言われて、俺は真っ赤にする!
「な、な、何言ってんだよ、突然!」
シャツの袖で頬を隠し…照れていた俺の反応をみた灰原さんが言う…。
「ふふっ、工藤君と反応そっくり……」
「え?」
灰原さんは、俺を見て笑っていた…。
その後、コナンが起きるまでここにいるという灰原さんを残して、俺達は部屋を出た。
コナンの事は多分、大丈夫だろう…。
灰原さんが、いればそれで……。
そんな思いで部屋を出ると、俺は母さん達に後は任せて……蘭が心配してるだろう、自宅に戻る事にした。