✩.*˚警察官は苦悩の連続✩.*˚
「平次も本当の事言ったらええやないの…」
「は?何をや?」
「今刑事課やのうて、交通機動隊ちゃうのん?」
そう話す和葉ちゃんの言葉に動揺する服部に俺とコナンは服部に視線を移す。
「いらん事言うなや…」
「せやかて、平次…平次んとこのおっちゃんと喧嘩してもうて、刑事課から家出状態やん…ほんま、子供みたいな事しようてからに…」
和葉ちゃんの逃げられない様な言葉に、焦る服部は頬を指で掻きながら、諦めた様に話し始めた。
「実はな、警察学校卒業して…暫く大阪府警に配属になってな…親父と刑事課で毎日の様に喧嘩しながら、事件解いとったんや…せやけど、半年前に偉い剣幕で喧嘩してもうて…刑事課から交通機動隊に行く事になっとって…今白バイちゅーか、青バイ乗ってんねん。」
「あ、青バイ!?」
「ああ、大阪の方にあんねん。青バイっちゅうんは、街頭犯罪の警戒の活動が重やな。せやけど、違反者見つけたら、すぐ捕まえに行くんで~白バイとそう変わらんけど、青バイは機動力あるさかい、ひったくり捕まえんのに最適なんや。」
「へー」
「それにや、青バイはスカイブルー言うて、かっこええんや!どや?お前も大型バイクとって白バイ乗ってみいひんか?」
元々服部はバイクを乗り回していた事もあって、バイクの事になると熱が入り、コナンの事も誘ってくる始末…。そういえば、高校生の時もバイク飛ばして遊びに来たなと、ふと思い出していた。
「僕はいいよ…」
服部の剣幕に圧倒されながら、コナンはただそれだけ答えていた。
「せやな…白バイの訓練はかなり厳しいさかいな…泣き虫なおさんとしゃーないわ」
ハハッと笑いながら、ニヤニヤする服部を目の前にして一瞬、ムッーっとしていたのを俺は見逃さなかった。
「コナン君、平次の言葉鵜呑みにしたらあかんよ~?青バイ乗って、余計な事して先輩隊員に怒られとったんやでー?」
またしても、遠くから和葉ちゃんの言葉がやってくる。
「余計な事って?」
「この間、仕事で平次が検挙してる傍を通ったんやけどな…平次、拡声器つこて、うちに話掛けてきてん。"おい、和葉!ちゃんと仕事しーや"…ゆうて…ほんで先輩警官に怒られとったんやけど…ほんま、恥ずかしいったらないわ。」
「お前が傍通るさかい、つい言ってしもうたって何回も言うたやろ?」
「せやかて、その後丁度通った青バイ隊員に"服部隊員、真面目にやりなさい"言うて、怒られとったやないか…」
服部と和葉ちゃんはしばらく言い合いしていたが、和葉ちゃんが拡声器で喋るフリをしながらこの間の事を話した事を最後に、服部は気まずそうに口を閉ざしてしまった。
「たっく…服部も色々やらかしてんじゃねーか!偉そうな事言えねーな?」
「しゃーないやろ…まあ、その後親父にバレて怒られてもうたけどな。」
ハハッと笑いながら言う服部は、片手で頬杖を付いて珈琲を飲みながら話始めた。
「せやけど、ほんま俺の親父はうるそーて、うるそーて…まあ、本部長やから、しゃーないけどな…今は青バイ乗っとるんやけど、いずれはまた刑事課戻るかも知れへんしな…そん時はまた親父と大喧嘩しながら捜査するようになるかも知れへんな…周りの刑事が近寄れん様なくらいにな。」
服部はそこまで言うと、コナンの目をしっかりと見ると言い聞かせるように言った。
「せやからな…目暮のおっちゃんなんか、優しい方やと思うで…しっかり研修終わらせて、一人前の警察官になったとこ、お前のおとんやおかんに見せたれや!」
「うん…」
「後、半年くらいか?あっという間やんか…」
飲み終えた珈琲を置きながら、服部は俺の方に視線を向けて言う。
「せやけど、お前らの両親が羨ましいで…怒鳴り散らす様な事せえへんやろし」
「そうだな…うちは怒ると言うより諭す様な感じだったな。なあ?コナン!?」
「うん。でもお父さん時々僕の事からかうんだ」
そう呟く様に話すコナンを見て、不思議な顔をしていると…コナンは不満そうな口調で訳を話すのを聞いて、俺と服部は高笑いを上げた。
「笑わないでよ」
「すまんすまん、せやけど…お前がからかわれんのわかる気いするで」
「父さんはさ…泣いてばかりのお前が突然子供作ったり、警察官なったりするから面白いんだと思うぜ。」
「兄ちゃん、そういう言い方やめてって…」
俺と服部のフォローの様な、からかいの様なそんな言葉に、コナンはまた口を尖らせていた。
だけど、コナンのそんな反応を見て…服部に会わせた事で、少し気が紛れたのかも知れないと、俺は密かに思っていた。
「は?何をや?」
「今刑事課やのうて、交通機動隊ちゃうのん?」
そう話す和葉ちゃんの言葉に動揺する服部に俺とコナンは服部に視線を移す。
「いらん事言うなや…」
「せやかて、平次…平次んとこのおっちゃんと喧嘩してもうて、刑事課から家出状態やん…ほんま、子供みたいな事しようてからに…」
和葉ちゃんの逃げられない様な言葉に、焦る服部は頬を指で掻きながら、諦めた様に話し始めた。
「実はな、警察学校卒業して…暫く大阪府警に配属になってな…親父と刑事課で毎日の様に喧嘩しながら、事件解いとったんや…せやけど、半年前に偉い剣幕で喧嘩してもうて…刑事課から交通機動隊に行く事になっとって…今白バイちゅーか、青バイ乗ってんねん。」
「あ、青バイ!?」
「ああ、大阪の方にあんねん。青バイっちゅうんは、街頭犯罪の警戒の活動が重やな。せやけど、違反者見つけたら、すぐ捕まえに行くんで~白バイとそう変わらんけど、青バイは機動力あるさかい、ひったくり捕まえんのに最適なんや。」
「へー」
「それにや、青バイはスカイブルー言うて、かっこええんや!どや?お前も大型バイクとって白バイ乗ってみいひんか?」
元々服部はバイクを乗り回していた事もあって、バイクの事になると熱が入り、コナンの事も誘ってくる始末…。そういえば、高校生の時もバイク飛ばして遊びに来たなと、ふと思い出していた。
「僕はいいよ…」
服部の剣幕に圧倒されながら、コナンはただそれだけ答えていた。
「せやな…白バイの訓練はかなり厳しいさかいな…泣き虫なおさんとしゃーないわ」
ハハッと笑いながら、ニヤニヤする服部を目の前にして一瞬、ムッーっとしていたのを俺は見逃さなかった。
「コナン君、平次の言葉鵜呑みにしたらあかんよ~?青バイ乗って、余計な事して先輩隊員に怒られとったんやでー?」
またしても、遠くから和葉ちゃんの言葉がやってくる。
「余計な事って?」
「この間、仕事で平次が検挙してる傍を通ったんやけどな…平次、拡声器つこて、うちに話掛けてきてん。"おい、和葉!ちゃんと仕事しーや"…ゆうて…ほんで先輩警官に怒られとったんやけど…ほんま、恥ずかしいったらないわ。」
「お前が傍通るさかい、つい言ってしもうたって何回も言うたやろ?」
「せやかて、その後丁度通った青バイ隊員に"服部隊員、真面目にやりなさい"言うて、怒られとったやないか…」
服部と和葉ちゃんはしばらく言い合いしていたが、和葉ちゃんが拡声器で喋るフリをしながらこの間の事を話した事を最後に、服部は気まずそうに口を閉ざしてしまった。
「たっく…服部も色々やらかしてんじゃねーか!偉そうな事言えねーな?」
「しゃーないやろ…まあ、その後親父にバレて怒られてもうたけどな。」
ハハッと笑いながら言う服部は、片手で頬杖を付いて珈琲を飲みながら話始めた。
「せやけど、ほんま俺の親父はうるそーて、うるそーて…まあ、本部長やから、しゃーないけどな…今は青バイ乗っとるんやけど、いずれはまた刑事課戻るかも知れへんしな…そん時はまた親父と大喧嘩しながら捜査するようになるかも知れへんな…周りの刑事が近寄れん様なくらいにな。」
服部はそこまで言うと、コナンの目をしっかりと見ると言い聞かせるように言った。
「せやからな…目暮のおっちゃんなんか、優しい方やと思うで…しっかり研修終わらせて、一人前の警察官になったとこ、お前のおとんやおかんに見せたれや!」
「うん…」
「後、半年くらいか?あっという間やんか…」
飲み終えた珈琲を置きながら、服部は俺の方に視線を向けて言う。
「せやけど、お前らの両親が羨ましいで…怒鳴り散らす様な事せえへんやろし」
「そうだな…うちは怒ると言うより諭す様な感じだったな。なあ?コナン!?」
「うん。でもお父さん時々僕の事からかうんだ」
そう呟く様に話すコナンを見て、不思議な顔をしていると…コナンは不満そうな口調で訳を話すのを聞いて、俺と服部は高笑いを上げた。
「笑わないでよ」
「すまんすまん、せやけど…お前がからかわれんのわかる気いするで」
「父さんはさ…泣いてばかりのお前が突然子供作ったり、警察官なったりするから面白いんだと思うぜ。」
「兄ちゃん、そういう言い方やめてって…」
俺と服部のフォローの様な、からかいの様なそんな言葉に、コナンはまた口を尖らせていた。
だけど、コナンのそんな反応を見て…服部に会わせた事で、少し気が紛れたのかも知れないと、俺は密かに思っていた。
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