✩.*˚警察官を目指すコナン✩.*˚
そして、二カ月後…コナンは無事に警察学校を卒業した。卒業式には、有希子や優作、新一が参列していた。緊迫した卒業式で、次々と名前が呼ばれ壇上に上がっていく。
そんな光景を三人は暖かい視線で見つめていた。コナンの番になり、大きな声で返事をするコナンは普段のコナンとは想像出来ないくらい堂々とした姿勢で壇上へ上っていった。
卒業式も終わり、先生や同期生と挨拶を交わした後、コナンは新一達の元へ駆け寄っていった。
「お父さん!来れたんだ!」
コナンは参列していた家族に駆け寄るなり、久しぶりに会った優作に声をかけた。
「ああ。何とか終わらせて、やっと戻って来れたよ…しかし、本当に卒業するとはな。」
「うん!結構大変だったけどさ…でも、結構あっという間だったんだ」
「とか言って、早く卒業したかった癖に…」
そう言って、新一はコナンの頭を小突くとえへへと言って、コナンはやっと終わった警察学校を終止符を打つように、満面の笑顔を浮かべてこの日の卒業を喜んでいた。
「とにかく、おめでとう。コナンちゃん!」
「ありがとう。」
コナンは真面目な表情を浮かべると返事を返した。長く辛かった警察学校が終わり、哀との約束も果たせる事にコナンは安堵していた。
そして、優作や有希子はたった今卒業したばかりの目の前にいるコナンを見て思っていた。甘やかして育てた事、将来大丈夫なのかと心配になる事もあったが…コナンがここまで立派に成長する姿をみて、間違っていなかったと思える瞬間に立っていた。
そして、その後教官と同期に挨拶を交わしながら…コナンは涙を潤わせていたが、いつだったか…蘭に言われた警察官になるんだったらもう泣かないのと言った言葉を思い出し、コナンは涙を賢明に堪えていた。
「ハハッ…工藤、泣いてもいいんだぞ」
という教官は、涙を堪えているコナンの顔がなんとも言えないおもしろさでそんな言葉をかけるが…。
「いえ…ありがとうございました!」
コナンはそう頭を下げながら、早速配置先へと車で連れられて行った。配置後の業務はコナンにとっても緊張する暇もなく大変だった。米花署付近の交番にまずは配置について先輩警察官の指示で次々とやってくる事件をやっとの思いでこなしていった。
そして…無事に配置後の職務を終えて工藤宅に帰宅し、哀に報告すると嬉しそうに喜んで祝福する哀。コナンはやっと結婚出来る事が何より嬉しくなった。
「哀…あのさ、もう一度…言うね。」
「……ええ。」
そう言って、コナンは高鳴る心臓の鼓動を抑えて深呼吸する。そして、哀の手を握ると真剣な顔を向けてもう一度…あの日と同じ様に告白する。
「哀……ぼ、僕と…結婚してください。」
「本当に……私でいいのかしら?」
「あ、哀じゃなきゃダメなんだ!」
そう言うコナンに、哀は握られた手を覆う様に自分の手を重ねると返事をした。
「こんなに早く家族を作ってくれた事、本当に感謝してるわ。早く家族を亡くした私だからこそ、そう思えるの。工藤君…私からも、よろしくお願いします。二人で幸せになりましょ?」
そう言って、返事をする哀にコナンは勢いよく抱きしめた。
「ありがとう、哀~」
「痛い、痛いって~」
そう言いながら、哀は嬉しそうな顔をして笑っていた。コナンと同じ様にやっとこの日が来た事を待ち望んでいた哀。コナンが警察学校を卒業するまで待つと約束した哀だったが、哀自身正直不安もあった。
そして、二人は…嬉しさに満ち溢れる気持ちのまま…そのまま、優作と有希子の所へ改めて挨拶する事にして、すやすや眠っている勇嗣を見て安堵すると二人がいる居間に向かった。
「お父さん、お母さん…ちょっといい?」
「ん?」
「どうしたの?」
「話があるんだ…ね?」
「ええ。」
そう言って、コナンと哀が椅子に座ったのを見ると、優作は読んでた新聞を畳み、有希子は夕食の準備をしていた手を止め椅子に座った。
少しの沈黙の後、コナンはゆっくり口を開いた。
「あの、さ…ちょっと遅くなっちゃったけど…僕達、そろそろ結婚しようと思うんだ。明日には、婚姻届出して来ようと思って。だから…」
コナンはそう言うと顔を上げて、有希子と優作に視線を向けると言った。
「お父さん、お母さん。今まで育ててくれてありがとう。僕、まだこんなんだけどさ、頼りないかもしれないけど……哀と…結婚するよ!絶対に幸せにして、僕が家族守るから…」
そう言って、真面目な視線を向けながら…哀や勇嗣という家族を持ったコナンの意思は硬く、膝に置かれた拳にその未来をも握られていた。
一年前…出産の報告を受けた二人にとって、二回目の報告になるが…進路をしっかりと決めたコナンの報告は、とても安心出来るものになっていた。
「そうか…もうあれから、一年になるのか…色々あったものだな。」
「本当に…あのちっちゃくて、手がかかるコナンちゃんが…もう、結婚だなんて…しかも、孫まで産まれて…本当にびっくり…」
そう言って、有希子は涙を拭う。
「お母さん…」
コナンはそんな母親の涙に、驚いて目を見開いていた。小さい頃から、この両親や兄の新一に…心配や我儘や手をかけていたのは…コナン自身も自覚していた。今でもあの頃の記憶が、薄らではあるけど…蘇ってくる。
新一が家を出た時、いつかはコナンも結婚するだろうとは思っていたけど…こんなに早いとはコナン自身も思っていなかった。
「二人共、幸せになるんだぞ?」
「本当に、おめでとう!」
二人の祝福に、コナンも哀も顔を見合せて喜んだ。一年経ってもお互いの想いも薄れず、警察学校を卒業するまで頑張ったコナンと…コナンの事を待ち続けた哀の結婚は、一年掛かってしまったけど…これで、二人はやっと家族になれると思うと嬉しくなっていた。
その日の夜、コナンの警察学校を卒業した事と、二人の結婚祝いも兼ねて、有希子の料理と共に…お祝いをした。本当なら外食しレストランにでも行こうと話していたのだが、勇嗣がいる今は難しく…家でお祝いする事になった。
「え!?来年から外国に!?」
「ああ。もう今の様に頻繁に帰って来れないと思うんでな…勇嗣の面倒が落ち着いたら、母さんと…外国に移住するつもりだ。」
「じゃあ、この家は?」
「あなた達で好きにしていいわよ。」
そう話す両親にコナンは、突然の事で驚きを隠せないでいた。
「心配しなくて大丈夫よ~二度と帰ってこないって訳じゃないんだから…」
「あなた達が心配で時々帰ってきてたけど…コナンちゃんも警察学校卒業したし…もう、心配ないかなって…そう思ったからよ。」
有希子は寂しそうな表情を浮かべるコナンに静かに諭した。理解していても、納得は出来ないコナンの心は子供の頃からそれだけは変わっていなかった。
「そんな顔するな…お前にはもう守るべきものがあるじゃないか。悲しんでる暇なんてないと思うがな?」
「そうよ?前に進まなきゃじゃない。これから、研修だってあるんだし…」
そう話す両親を前に、コナンは言う。
「僕は、昔から…側に居る人が増えると、誰かとさよならしなきゃいけなくなるんだよね…」
そうぽつりと言うコナンの気持ちは、ここに居た人達にはよく分かっていた。哀と付き合う様になってからは新一が結婚して家を出ていき…その後、哀は留学へ行ってしまった。勇嗣が産まれたと思ったら、今度は両親が…。
ずっと誰かが側にいたコナンにとっては、寂しい事は耐えられない事だった。でも、今はあの時と違う。
そんな時、哀の口からコナンに励ますように向けられ降ってきた言葉をコナンは耳にした。
「何言ってるのよ。寂しい想いしてる暇なんてないじゃない?警察署に勤務したら、研修で忙しくなるし…家に帰ってきたら、勇嗣の子育てで大変になるのよ。お互いに、協力して勇嗣を育てながら生きていく事になるもの。それに……前にも言ったけど、一生の別れじゃないのよ?」
哀はそう言って、あの時留学する前に騒いだコナンに向けて言った言葉をもう一度言い放つ。
そして、哀がコナンに声を掛けるのを見た有希子は微笑みながら言う。
「哀ちゃんがいれば、心配ないわね。哀ちゃん…手が掛かると思うけど、二人共よろしくね!」
「はい。覚悟してます。」
「なんだよ、二人して…」
そんな会話を聞いていた優作は笑いながらぽつりと言う。
「まるで子供が二人出来たみたいだな…」
「お父さんまで…」
そう言って、父親になっても不貞腐れるコナンを見て、三人は笑っていた。素直に思っている事がつい口に出るコナン。自覚がないのか、言い当てられた時は不思議な顔をするコナンに…哀はつい笑みが零れていた。
「でも、すぐにって訳じゃないの。来年あなた達成人式あるじゃない?それが終わるまで日本にいるから…新ちゃんにも、報告しておかなきゃね~急に行ったら、怒られちゃうかもしれないもの~」
「そうだな。新一はちゃんと報告してやらんと、怒るからな。」
その夜過ごした時間は、とても有意義な物に感じていた。どんどん色んな報告と共に、コナンに驚かされる優作と有希子は…もう、多少の事は驚かなくなっていた。
新一もコナンも顔は似ているが…性格は大きくかけ離れた二人の息子を持ち、同じ親から産まれた子供でも色んな人生がそれぞれに巻き起こっていることに、面白くも感じていた。
「でも、何かあったらちゃんと連絡するのよ?」
「うん!分かった!」
両親と完全に離れて暮らすのは寂しくもあるけど、コナンはもう立派に両親から自立している事はコナン自信、まだ気づいていなかった。
苦難を共にした同期生との警察学校を終えたこの日、コナンはまた一歩…成長を遂げていた。
そんな光景を三人は暖かい視線で見つめていた。コナンの番になり、大きな声で返事をするコナンは普段のコナンとは想像出来ないくらい堂々とした姿勢で壇上へ上っていった。
卒業式も終わり、先生や同期生と挨拶を交わした後、コナンは新一達の元へ駆け寄っていった。
「お父さん!来れたんだ!」
コナンは参列していた家族に駆け寄るなり、久しぶりに会った優作に声をかけた。
「ああ。何とか終わらせて、やっと戻って来れたよ…しかし、本当に卒業するとはな。」
「うん!結構大変だったけどさ…でも、結構あっという間だったんだ」
「とか言って、早く卒業したかった癖に…」
そう言って、新一はコナンの頭を小突くとえへへと言って、コナンはやっと終わった警察学校を終止符を打つように、満面の笑顔を浮かべてこの日の卒業を喜んでいた。
「とにかく、おめでとう。コナンちゃん!」
「ありがとう。」
コナンは真面目な表情を浮かべると返事を返した。長く辛かった警察学校が終わり、哀との約束も果たせる事にコナンは安堵していた。
そして、優作や有希子はたった今卒業したばかりの目の前にいるコナンを見て思っていた。甘やかして育てた事、将来大丈夫なのかと心配になる事もあったが…コナンがここまで立派に成長する姿をみて、間違っていなかったと思える瞬間に立っていた。
そして、その後教官と同期に挨拶を交わしながら…コナンは涙を潤わせていたが、いつだったか…蘭に言われた警察官になるんだったらもう泣かないのと言った言葉を思い出し、コナンは涙を賢明に堪えていた。
「ハハッ…工藤、泣いてもいいんだぞ」
という教官は、涙を堪えているコナンの顔がなんとも言えないおもしろさでそんな言葉をかけるが…。
「いえ…ありがとうございました!」
コナンはそう頭を下げながら、早速配置先へと車で連れられて行った。配置後の業務はコナンにとっても緊張する暇もなく大変だった。米花署付近の交番にまずは配置について先輩警察官の指示で次々とやってくる事件をやっとの思いでこなしていった。
そして…無事に配置後の職務を終えて工藤宅に帰宅し、哀に報告すると嬉しそうに喜んで祝福する哀。コナンはやっと結婚出来る事が何より嬉しくなった。
「哀…あのさ、もう一度…言うね。」
「……ええ。」
そう言って、コナンは高鳴る心臓の鼓動を抑えて深呼吸する。そして、哀の手を握ると真剣な顔を向けてもう一度…あの日と同じ様に告白する。
「哀……ぼ、僕と…結婚してください。」
「本当に……私でいいのかしら?」
「あ、哀じゃなきゃダメなんだ!」
そう言うコナンに、哀は握られた手を覆う様に自分の手を重ねると返事をした。
「こんなに早く家族を作ってくれた事、本当に感謝してるわ。早く家族を亡くした私だからこそ、そう思えるの。工藤君…私からも、よろしくお願いします。二人で幸せになりましょ?」
そう言って、返事をする哀にコナンは勢いよく抱きしめた。
「ありがとう、哀~」
「痛い、痛いって~」
そう言いながら、哀は嬉しそうな顔をして笑っていた。コナンと同じ様にやっとこの日が来た事を待ち望んでいた哀。コナンが警察学校を卒業するまで待つと約束した哀だったが、哀自身正直不安もあった。
そして、二人は…嬉しさに満ち溢れる気持ちのまま…そのまま、優作と有希子の所へ改めて挨拶する事にして、すやすや眠っている勇嗣を見て安堵すると二人がいる居間に向かった。
「お父さん、お母さん…ちょっといい?」
「ん?」
「どうしたの?」
「話があるんだ…ね?」
「ええ。」
そう言って、コナンと哀が椅子に座ったのを見ると、優作は読んでた新聞を畳み、有希子は夕食の準備をしていた手を止め椅子に座った。
少しの沈黙の後、コナンはゆっくり口を開いた。
「あの、さ…ちょっと遅くなっちゃったけど…僕達、そろそろ結婚しようと思うんだ。明日には、婚姻届出して来ようと思って。だから…」
コナンはそう言うと顔を上げて、有希子と優作に視線を向けると言った。
「お父さん、お母さん。今まで育ててくれてありがとう。僕、まだこんなんだけどさ、頼りないかもしれないけど……哀と…結婚するよ!絶対に幸せにして、僕が家族守るから…」
そう言って、真面目な視線を向けながら…哀や勇嗣という家族を持ったコナンの意思は硬く、膝に置かれた拳にその未来をも握られていた。
一年前…出産の報告を受けた二人にとって、二回目の報告になるが…進路をしっかりと決めたコナンの報告は、とても安心出来るものになっていた。
「そうか…もうあれから、一年になるのか…色々あったものだな。」
「本当に…あのちっちゃくて、手がかかるコナンちゃんが…もう、結婚だなんて…しかも、孫まで産まれて…本当にびっくり…」
そう言って、有希子は涙を拭う。
「お母さん…」
コナンはそんな母親の涙に、驚いて目を見開いていた。小さい頃から、この両親や兄の新一に…心配や我儘や手をかけていたのは…コナン自身も自覚していた。今でもあの頃の記憶が、薄らではあるけど…蘇ってくる。
新一が家を出た時、いつかはコナンも結婚するだろうとは思っていたけど…こんなに早いとはコナン自身も思っていなかった。
「二人共、幸せになるんだぞ?」
「本当に、おめでとう!」
二人の祝福に、コナンも哀も顔を見合せて喜んだ。一年経ってもお互いの想いも薄れず、警察学校を卒業するまで頑張ったコナンと…コナンの事を待ち続けた哀の結婚は、一年掛かってしまったけど…これで、二人はやっと家族になれると思うと嬉しくなっていた。
その日の夜、コナンの警察学校を卒業した事と、二人の結婚祝いも兼ねて、有希子の料理と共に…お祝いをした。本当なら外食しレストランにでも行こうと話していたのだが、勇嗣がいる今は難しく…家でお祝いする事になった。
「え!?来年から外国に!?」
「ああ。もう今の様に頻繁に帰って来れないと思うんでな…勇嗣の面倒が落ち着いたら、母さんと…外国に移住するつもりだ。」
「じゃあ、この家は?」
「あなた達で好きにしていいわよ。」
そう話す両親にコナンは、突然の事で驚きを隠せないでいた。
「心配しなくて大丈夫よ~二度と帰ってこないって訳じゃないんだから…」
「あなた達が心配で時々帰ってきてたけど…コナンちゃんも警察学校卒業したし…もう、心配ないかなって…そう思ったからよ。」
有希子は寂しそうな表情を浮かべるコナンに静かに諭した。理解していても、納得は出来ないコナンの心は子供の頃からそれだけは変わっていなかった。
「そんな顔するな…お前にはもう守るべきものがあるじゃないか。悲しんでる暇なんてないと思うがな?」
「そうよ?前に進まなきゃじゃない。これから、研修だってあるんだし…」
そう話す両親を前に、コナンは言う。
「僕は、昔から…側に居る人が増えると、誰かとさよならしなきゃいけなくなるんだよね…」
そうぽつりと言うコナンの気持ちは、ここに居た人達にはよく分かっていた。哀と付き合う様になってからは新一が結婚して家を出ていき…その後、哀は留学へ行ってしまった。勇嗣が産まれたと思ったら、今度は両親が…。
ずっと誰かが側にいたコナンにとっては、寂しい事は耐えられない事だった。でも、今はあの時と違う。
そんな時、哀の口からコナンに励ますように向けられ降ってきた言葉をコナンは耳にした。
「何言ってるのよ。寂しい想いしてる暇なんてないじゃない?警察署に勤務したら、研修で忙しくなるし…家に帰ってきたら、勇嗣の子育てで大変になるのよ。お互いに、協力して勇嗣を育てながら生きていく事になるもの。それに……前にも言ったけど、一生の別れじゃないのよ?」
哀はそう言って、あの時留学する前に騒いだコナンに向けて言った言葉をもう一度言い放つ。
そして、哀がコナンに声を掛けるのを見た有希子は微笑みながら言う。
「哀ちゃんがいれば、心配ないわね。哀ちゃん…手が掛かると思うけど、二人共よろしくね!」
「はい。覚悟してます。」
「なんだよ、二人して…」
そんな会話を聞いていた優作は笑いながらぽつりと言う。
「まるで子供が二人出来たみたいだな…」
「お父さんまで…」
そう言って、父親になっても不貞腐れるコナンを見て、三人は笑っていた。素直に思っている事がつい口に出るコナン。自覚がないのか、言い当てられた時は不思議な顔をするコナンに…哀はつい笑みが零れていた。
「でも、すぐにって訳じゃないの。来年あなた達成人式あるじゃない?それが終わるまで日本にいるから…新ちゃんにも、報告しておかなきゃね~急に行ったら、怒られちゃうかもしれないもの~」
「そうだな。新一はちゃんと報告してやらんと、怒るからな。」
その夜過ごした時間は、とても有意義な物に感じていた。どんどん色んな報告と共に、コナンに驚かされる優作と有希子は…もう、多少の事は驚かなくなっていた。
新一もコナンも顔は似ているが…性格は大きくかけ離れた二人の息子を持ち、同じ親から産まれた子供でも色んな人生がそれぞれに巻き起こっていることに、面白くも感じていた。
「でも、何かあったらちゃんと連絡するのよ?」
「うん!分かった!」
両親と完全に離れて暮らすのは寂しくもあるけど、コナンはもう立派に両親から自立している事はコナン自信、まだ気づいていなかった。
苦難を共にした同期生との警察学校を終えたこの日、コナンはまた一歩…成長を遂げていた。